■柳田洋・北京からの画像便り No.262 ■


有料割り箸1元

「宏状元(ほんじゅあんゆぇん)」という
お粥のチェーン店で出てきた有料割り箸の袋です。
この袋の中には、割り箸、おしぼり、つまようじが
入っており、食事代とは別に1元(16円)取られます。
「工本費(ごんべんふぇい、生産コスト)1元」
と書いてあるところに、レストラン側の
「割り箸でおカネ取って、お客さんからぼったくろうと
しているわけじゃないよ」という気持ちが読み取れますが、
それでもお客さんは今までタダだったものが
1元とはいえおカネがかかるようになったことが
不満であるらしく、評判は悪いです。
先日は、羊肉しゃぶしゃぶの老舗「東来順」が、
お客3人から「事前の通告無く割り箸代1元を徴収された」
ということで、訴訟を起こされていました。
こうした有料箸を出す店が増えている背景には、
中国の人たちの中には、タダだとわかると、
大量に持って帰ったり、無制限に浪費する人がいますので、
そうしたお客から店の利益を守るためであると思われます。
今までは料理の値段に含まれていた割り箸のコスト。
これが別途請求されるとなると
最初はやはり気分が悪いですが、
割り箸を浪費する人が減ったり、
1元払いたくなさに「マイお箸」を持ってレストランに行く人が
増えたりすることになれば、
日本のレジ袋有料化と同じで、
地球環境には良い影響を及ぼすのかもしれません。

撮影日:2007年10月31日(水)
撮影:柳田洋


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