■柳田洋・北京からの画像便り No.269 ■


人民解放軍

うちの近所にあるプロパガンダの看板です。
学生時代に漢文の授業で習ったように
レ点を打って読み下してみると、
「国、防備無くして立たず、民、兵無くして安らかならず」
という感じでしょうか。
こうしたプロパガンダのおかげもあってか、
中国では人民解放軍の兵士たちは、
国民から非常に尊敬されているように思います。
北京では大使館が多いこともあって、衛兵をしている
人民解放軍の兵士を見かける機会が多いのですが、
彼らも規律正しく、誇りを持って
任務に就いているように見えます。
一方の日本の自衛隊員は、過去からの経緯もあって
国民からあまり尊敬されていないような気がします。
特に最近は、元トップの収賄事件が明るみに出て、
防衛省の信頼は地に落ちています。
私は日本にいたときには、
それが当たり前であると思っていました。
しかし、中国に来てみると、例えそれが一党独裁政権の
プロパガンダによるものだったとしても、
「日夜、国を守ってくれている軍隊の兵士が
国民から尊敬されている」という状態は、
至極当然な、非常にまっとうな状態であり、
日本もこうあるべきなのではないか、
と思うようになってきました。

撮影日:2007年12月9日(日)
撮影:柳田洋


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