■柳田洋・北京からの画像便り No.274 ■


不動産屋

うちの近所にある不動産屋です。
今、北京の街には、こうした不動産仲介の店が
至る所にできています。
不動産仲介は人とパソコンがあれば始められますので、
写真のような超小規模店舗がほとんどですが、
いかにたくさんの空き家情報を持っているかが
付加価値の源泉となりますので、
多くの店舗が大手不動産仲介チェーンに属しています。
写真の店舗も大手不動産仲介チェーンである
「我愛我家(うぉーあいうぉーじゃー)」のお店です。
北京で部屋を借りる場合、借りる人は仲介料を
取られません。
不動産屋は貸し手から通常、家賃の1ヶ月分の
手数料を取ります。
このため、借り手は気に入った物件があるまで
ノーリスクで部屋を見て回ることができますが、
不動産屋は手数料収入を増やすため、
より家賃の高い物件を紹介したがります。
北京の賃貸物件は個人大家の物件が圧倒的に多く、
契約時の約束を守らない、敷金を返さないなど、
悪い大家に当たるとトラブルが絶えないのですが、
不動産屋は契約が成立して大家から手数料を受け取ると、
全く関知しなくなります。
借り手から手数料を取っても、大家とのトラブルを
間に入って解決してくれるようなアフターサービスのある
不動産屋が出てくれば、それなりの需要はあると
思うのですが...。

撮影日:2008年1月20日(日)
撮影:柳田洋


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