■柳田洋・北京からの画像便り No.281
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中国料理店メニュー
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北京の長富宮飯店(ホテルニューオータニ)の
裏手にある中国料理店のメニューです。
場所柄、日本人のお客さんも多いと見えて、
メニューにも日本語訳があるのですが、
この日本語訳が大変なことになっています。
「縁起はバナナが破裂します」とか、
「宮はニワトリのひのとに破裂します」など、
日本語を見ただけでは、
どんな料理か想像ができないものもあります。
極めつけは「鉄板の暗い刺激性の味がする植物の牛柳」。
これは「鉄板黒椒牛柳(てぃえばんへいじゃおにゅうりゅう)」
という、牛肉を黒胡椒の味付けで鉄板の上で炒めた
ごく普通の料理なのですが、
この日本語訳を見るとちょっと食べるのが怖くなります。
このメニューの日本語は極端であるにしても、
中国の翻訳会社は、お客さんが日本語を見ても
正しいのかどうかわからないのをよいことに、
かなり無茶苦茶な日本語訳をしてきます。
この中国料理店も、せっかく日本人のお客さんのために
メニューの日本語訳をしてくれたのに、
これでは逆効果です。
日本人をターゲットとするお店が増えつつある中国では、
「へんな日本語」を「正しい日本語」に翻訳する
「日日翻訳」の需要が、
今後益々高まっていくことが予想されます。
撮影日:2008年3月10日(月)
撮影:柳田洋
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