■柳田洋・北京からの画像便り No.285
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中央電視台新社屋
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北京の東三環路沿いに建設されている
中国の国営放送・中央電視台の新社屋が完成しつつあります。
上の写真は1年前、
北京に突如出現した斜塔としてご紹介した新社屋ですが、
昨年末に6°ずつ傾いた2本の斜塔が地上163mで結合され、
現在は下の写真のようになっています。
新社屋は今年中に完成する予定であり、
完成すると高さこそ52階、234mとそれほどでもないですが、
大きさとしては世界最大の鋼鉄構造オフィスビルになるそうです。
この奇抜なデザインのビルはオランダの設計会社が
設計したそうですが、
北京オリンピックのメインスタジアムとなる「鳥の巣」にしても、
2月末にオープンした北京空港第3ターミナルにしても、
最近の中国は、経済合理性よりも国家の威信を重視した
やたらと巨大で、デザインも先鋭的な建造物が目立ちます。
今まで予算の制限や経済合理性のために
つまらない設計を強いられてきた世界の建築家たちにとって、
国家の威信のためにはカネに糸目をつけない中国政府は
自らの芸術的才能を存分に発揮させてくれる
「上客」なのかもしれません。
撮影日:2008年3月25日(火)
撮影:柳田洋
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