トップページ > 成功の都「成都」からの便り > バックナンバー

   毎週月曜日更新
16. 想いそして理念 その2

理念や価値観はそれほど難しいものではないのです。
簡単に言うと、私は、
・ どんな店をつくりたいか?
=顧客に対し、どんな"うれしさ"を提供したいか
・ どんな企業をつくりたいか?
=どんな組織風土を望むか?従業員がどんな状態でいてほしいか?
・ そして自分とこの事業にする皆さんは
この企業活動を通じてどんな成功を手にしたいのか
といった質問に答えるだけです。

私がこの理念を考える際、
自分の歩んできた道の中で心に刻んできた言葉を反芻することからはじめました。
当時の私のメモにはこんな箇条書きがならんでいました。
・ ゲストは一番大切な家族であり恋人である
・ さりげなく過剰なサービスを心がける
・ 常にゲストの期待を超える
・ ゲストのまだ聞こえない声を聞く
・ 人を幸せすることが、自分を幸せにする一番の近道
・ 我々の売り物は食い物ではない。幸せな空間だ
・ 給与以上に働いたとき初めて給与が上がる
・ ここは夢をかなえる場所である
・ 店や企業の利益を上げることが最大のチャンスを生む
・ 人は働くことで2つの報酬を得る。1つは貨幣で受け取り、もう1つは経験だ。
・ 我々は公平である
・ 我々は常に高い所を目指す
・ チャンスは自分の手でつかむ
・ 実績、結果がすべてを決める
・ 働くことは楽しい。人生のチャンスメーカーだ
・ 仕事はより単純におこなえ
・ 勇気を持って伝えよ。主張せよ
・ どんどんやれ。唯一の失敗は何もやらないことだ
・ 常に自分のポジションより2段階上で考える
・ 考えろ。考えろ。考えろ。
・ 迷ったらより困難な道を行け

自分が過去に、留学したり、ホテルで働いたり、コンサルティング会社で働いたり、
そのクライアント企業に学んだりしたことを思い起こしながら、
思いつく言葉をノートに書き連ねました。

このように書くと、
「あなた個人の経験や価値観で企業理念や企業価値観を作るのですか?」
とご指摘を受けそうだが、これには私はこう答えたい。
「そうです。」と。
そもそも企業とはある特定の個人が出発点になっています。
どんな大きな企業でも最初の小さな出発点はそこにあります。
だから、個人の影響を受けない企業などないはずだし、
逆にその企業で働く人間は、その企業のトップとなんらかの"運"があったはずです。
だから、企業の考え方が価値観が個人に依存しているのは
とても自然なことなんです、と。

本来、企業理念とは、
企業が活動を行う中で自然に醸成されていったりするものですが、
先に申し上げたように私は理想家で頭でっかちなので、
まず企業の方向感づくり、理念づくりからスタートしたのです。
(実際の弊社のミッションと価値観については、またの機会にご紹介さしあげます。)


2007年7月9日(月) <<前へ  次へ>>