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79. 波のないところでサーフィンはするな 〜新規事業成功のツボ(1/5)〜

新規事業を考えるといっても、たいしたことはありません。
その昔、孫正義さんが自分の一生の事業を検討したときに、
毎日100も200も事業アイディアを考えて、
それをスクリーニングしたそうです。

私もその昔、稚拙ながらいろいろな事業アイディアを
自分のノートに書き込んだものです。
でもそれらは、生活に根ざしているもの、
身近なものでいいと思います。

例えば、
当時私は財布に恐ろしく多くの病院の診察券が入っていました。
それはそれは面倒で。
そこで、全ての病院データや過去の病歴、
そして現在治療中の病気、
服用中の薬、血液型・・・等々を記録した
「統合ICカード診察券」てなことを考えたりしました。

コンサルタントとして多くの新規ビジネスの立ち上げ、
そして、自分自身で事業を立ち上げた経験を総括すると
次の5つのポイントが肝要だと思っています。

1) BigWave(いい波)      ← 「本日のテーマ」
2) GoodTeam(チームワーク)
3) Only One (差別化・独自性)
4) Profit Structure(儲けの構造)
5) Good Heart (心)


事業を検討する上で、一番に考えなければいけないのは、
なんと言っても、時流にのったビジネスかどうか?です。
これを間違えると、どんなに優秀な経営者でも
どうにもならない状況に追い込まれることになります。

いくらサーフィンがうまくても
波がなければどうにもならないのと同じことです。

上のグラフは経営好きな人であれば、
一度は見たことがあると思いますが、
1つの事業のサイクルを説明したものです。
具体的な説明は「事業ライフサイクル」等のキーワードで検索して
勉強してみてください。

このグラフの言うところは、
1つの事業には、人間と同じように寿命のようなものがあって、
それは1〜4に表せる周期に分かれます。

大切なポイントは、

「1つの市場が生まれて消えていくまでに、
全ての事業者が獲得する全体収益80%が(2)の成長期で得られる」

ということです。

これはものすごく重要な点です。

だから、その事業アイディアが
いかに人を感動させるほど素晴らしくても、
時代の流れにあっていなければ、
無駄に苦労をすることになるのです。

早すぎてもだめ、遅すぎてもだめ、ということです。

このことをしっかりと頭に叩き込んでおくことが、
新規事業スタートの第一歩といってよいと思います。


2008年9月22日(月) <<前へ  次へ>>