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183. 新しいブランドを伊勢丹さんにオープンしました。

皆さんご承知のとおり(!?)
私は焼肉屋のおやじをやっていますが、
つい先日9月22日にしゃぶしゃぶ屋さんをオープンしました。

豚しゃぶの店です。
場所は、成都伊勢丹8F。
名前は猪猪福(じゅ〜じゅ〜ふ〜)です。
(猪=中国語では“豚”の意味です)
焼肉屋の名前が牛牛福(にゅうにゅうふ〜)で、
オープン前の広告が伊勢丹に掲示された後、
友人に
「ねえ、伊勢丹に、牛牛福を真似したような店がでるらしいから
気をつけ方がいいよ。」と本気で心配されました。

この店をやることになったのには、いくつかの奇遇がありました。

北京で友人と食事をしているときに、
「しゃぶしゃぶ屋さんで安くてむちゃくちゃ流行っている店がある。」
と2回目の夕飯を食べにいったとき、
確かにたくさんの人が並んでいたこと。

時を同じくして、伊勢丹の海老名総経理(社長)から、
「金さん、フフホト市(成都から北に1200kmぐらい)に
流行っている鍋屋があるんだけど、あれはいいよ。」
と紹介していただき、
それではとこっそりその店を視察にいき
その店で食事しているときに、海老名さん本人から電話をもらい、
「そうそう金さんこの前の鍋屋だけどね・・・。
私今そこで食事してます・・・。」
とびっくりしたこと。

その後、邱先生にも相談したところ、
「鍋はね、色々な変化が付けられ柔軟性があるし、
中国人は鍋が好きだからいいんじゃない。」
とお墨付きを頂いたことも背中を押しました。

その後、日本で何件も鍋屋をまわって、
おもしろい鍋を見つけては、中国に帰ってその真似をしてみたり。
一度などは、
UFOみたいな鍋を自分たちで手作りで製作して試したけど、
どうしてもおかしなことになってあきらめたり。
たくさんの試行錯誤がありました。

ダメ押しは、うちの会長から
「四川は豚のおいしいところなのに、なんでこんな内陸まできて
そんなにおいしくもない牛肉のしゃぶしゃぶを
食べなきゃいけないの?」と言われ、
「確かにそうだな。」と思い、
牛しゃぶの固定概念を捨て、豚しゃぶに切り替えたことでした。

準備を本格化させたのは今年の6月ぐらいからですが、
なんやかんやと意識をし始めたのはここ1年ぐらい。

“店をつくりました”などと書くと、
なんだか私がつくったみたいに聞こえますが、
その実、たくさんの人の支援と助言をいただいています。
とっても感謝しています。

オープン初日の人の入りはぼちぼちでした。
これからゆるやか〜に凄いことになるといいなぁ〜、
と期待しています。

そうそう、「従業員もお疲れ様。大変だったね。」

PS
写真もご覧ください。200席の大きな綺麗な店ができました。




2010年9月27日(月)

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