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195.お客に選ばれるな、お客を選べ

ここ2・3回のコラムは
すべてわたしのお師匠から言われた言葉が起点となっている
商売の原則のお話です。
ですから、ついでにもひとつ大事な考え方を紹介しておきます。

「お客に選ばれるな、お客を選べ」

まあ、なんとも横柄な表現ですよね。(笑)
だって、“お客を選べ!”ですよ。

わたしが5年ほど前に事業として立ち上げた、
牛牛福という焼肉屋は、
当時の予想通り成都の焼肉市場をリードしました。
しかし、ここにきて、どうやら市場における立ち位置が
かわってきているように思います。

ここ1年ほど、「なんか違うな〜」と悩んできましたが、
ここに来てそれがはっきりと肌に感じられるようになってきました。
つまり、他社と違う“何か”が非常に希薄になってきたわけです。

先日、成都市内のある焼肉屋にいってきました。
はらわた煮えくり返るように腹立たしく食べて帰ってきました。
メニューはほぼ90%以上、うちのパクリでした。
そして、何よりも私を腹立たせたのは、うちよりも商売がいい!

これにはあたまにきましたね。
そして猛省しました。
大反省です。

私は、2005年の時点で7店舗しかなかった焼肉屋が
およそ5年で100店舗を超えると予測しましたが、
まさしく、その通りになりました。
そしてその市場をひっぱってきた自負がありましたが、
いつの間にか、「真似され負け」しているわけです。

男の子としてこんなに腹の立つことはないわけです。
徹底的に逆襲します。

自社コンセプトをびしびしにシェイプアップして、
特徴をピカピカに磨いて、顧客を絞りに絞ってやるつもりです。

話がずれましたが、その顧客を絞るときに最近きづいたのは、
うちのお客さんでさえ、
当初私が想定した顧客ではなかったわけです。
ファミリーがメインと思っていたら、
実は若い女性を中心としたおしゃれな顧客が多いんです。

だから、もう一度店をまわって、
自分が選ぶお客がだれなのかを決めに行こうと思っています。


2010年12月20日(月)

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