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247.全知全能から合知合能へ

全知全能とは、ギリシャ神話における神ゼウスのことを表現した言葉ですが、
男はどうも自分を全知全能に近づけることが好きなようです。

男は自分が一番すごい人間だと思い込み、
女は自分が一番綺麗だと思い込むのが人間の歴史だったとは、
笑いながら話していた邱先生の冗談ですが、
これはこれで単なる冗談以上の真実があるように思います。

さて、その全知全能の神に対し、
「あなたが全知全能なら、どんな盾も突き抜く矛と、
どんな矛も防ぐ盾を作ってみてよ」
といったのが誰なのかは忘れてしまいましたが、
そもそも全知全能とは、
矛盾というか、無理を内在しているものなのでしょう。

この例を持ち出してきて、何が言いたかったかと言うと、
つまるところ一人の人間の能力はどこまでいっても
完全になることはありませんし、
人間の人生における最大の制約である時間を、
なれもしない全知全能に近づけるために使うなどとはもったいないわけです。

『合知合能』

合知合能とは、私が勝手に作った造語ですが、
他人の知恵を合わせ能力を肥大化し、
他人の力を合わせてより早く、よりダイナミックに物事を能う。

全知全能の神は無理だけど、
合知合能の神であれば人間でもなれるんじゃないかと思っております。

どうも、今年1年お付合いくださりありがとうございました。
今年は、たくさんのメールを頂戴しましたが、その中にはたくさんの示唆があり、
これこそが私がいう合知であります。

どうぞ、これからも思うことあればぜひご連絡ください。
皆様の知恵を中国で能うために活かしたいと思います。

世界中の知恵を集められれば、世界一になれるかもしれませんから。


2011年12月26日(月)

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