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65.男性誌
日本のちょい不良オヤジのためのファッション紙LEONが
中国でも創刊されたので、
ちょい不良でも何でもないのですが、
男性雑誌をまとめ買ってみました。
中国人の流行や考え方の一端が垣間見えるので
男性・女性向けを問わず雑誌をよく買います。


中国の男性誌は大体15元~28元。
今回購入した雑誌のなかで、
「mangazine精英男性誌」に面白い特集がありました。
「権貴娶妻方略」(エリートのための嫁選び方策)。

それによると、学歴は大学卒が好ましく、
身長は160-170センチの白い肌の美人。
利口で、父母健在、家柄のよい家系。
職業は教授、公務員、外資系ホワイトカラー
(タレントモデルはだめ)
とあります。
このような女性を娶るのが良いとのこと。

「ドス黒オヤジ!」と女性が読んだら失望しそうですが、
中国のエリートは頭の片隅ではこんなことを
考えているのかもしれません。

ところで、
私が始めて男性誌を買ったのは高校生の時でした。

日本の雑誌は欧米ブランドに偏らず、
日本ブランドや古着など
高校生にも手が出るような様々なスタイルの服を紹介するので、
好奇心旺盛で小遣いの少なかった私にもとても参考になりましたし、
舐めるようにように紙面を眺めていたものです。
高校のときに雑誌に少し載っていた日本のブランドが
今では広く人気のあるブランドになったケースもあります。
日本でローカルブランドが育ちブランド好き人間が育ったのには
雑誌の貢献が大きかったんじゃないでしょうか。

中国はというと、
中高生や大学生向けの男性誌は僅かで、
オヤジ向け雑誌ばかりです。
「男がオシャレするのは少々女々しい」という考え方があるためか、
内容は時計、車、ウィスキー、葉巻、旅行など
「男の娯楽」の内容が多く、
ファッション記事は誰でも知っている欧米ブランドの
広告のようなものばかりで余り参考になりません。
デパートを歩いているかのようですね。

それでは若い人は何を買うのかというと、
欧米ブランドのOEM品が横流れしたものです。

横流れ品は安くてなんぼだし、品質もそれほど悪くありません。
それで中国の若者も大満足なのですが、
中国のアパレルメーカーは
付加価値の高いものをいつまでも作ることが出来ないし、
中国らしさも育たないのでは、と勝手に心配しています。
もっと面白い男性誌に期待したいと思います。

<つづく>
絶世の活動情報 : www.zessei.com


2009年4月17日

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