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113.日本語を話す中国人vs日本人

先日、知人にサクラのバイトを頼まれました。
なんでも
「今度北京でサプリメントの代理店会議を行うのだけど、
開発元の日本人プレゼンターが急遽中国に来られなくなって、
主催者の面子がたたなくなり困っているんだ」とのこと。
それじゃあ、代役(サクラ)を探そうということになり、
サプリメント販売の同業者の私に白羽の矢が当たったのでした。
その代理店会議がどのように進められるのか興味もあることだし、
芝居をうつスリルを楽しもうじゃないかと思ったのですが、
あいにくスケジュールがあわずに断念。
それでも、中国流の代理店会議については関心が残っていたので、
その事業家の人をなんとか紹介してもらうことにしました。

その事業家の彼とは日本食レストランで会食しました。
彼は日本に留学経験が長く日本語が流暢で、
食事や趣味も日本人と大差ありません。
また、
「日本の技術や文化で、中国に必要とされるものを探し当てる」
点で私達と同じテーマを抱えているので会話が弾みました。
が、こと代理店会議の企画の話になると、
なにやら北京郊外の広大な別荘地をまるまる貸切り、
参加費および販売権利の代金として
数万元(数十万円)を集めるというものらしく、
いかにも中国の人が好みそうな
ゴージャス感やスケール感のある企画なのです。
こころなしか彼の目もギラギラして見えます。
以前日本にいた頃、経費削減やリストラの嵐吹き荒れる
製造業の会社で働いていた人間としては、
直感的に受け入れがたいものがあります。
このイベントが成功するかは未だわかりませんが、
しかし中国人のほうが中国人の感性が分かるに決まっています。
例えば、サプリメントの包装にしても、
日本では過剰包装と言われるくらいのゴージャスな包装が
中国市場では受け入れられやすかったりします。
日本ではエコ活動が身についた人なら心が痛むところです。

中国にあっては、日本人の価値観、感性の商品やサービスも、
会社のアイデンティティーにもよりますが、
中国の人に親近感がもてて、心を動かすようなものに
現地化してゆく必要があることを実感しました。

<つづく>
絶世の活動情報 : www.zessei.com


2010年3月19日

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