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130. ケンタッキーでお粥を食べるように

私は以前日本のメーカーに勤めていましたが、
日本からの売り上げと海外からの売り上げが7対3くらいでした。
私が扱っていたのは機械製品でしたが、
成熟した日本市場向けにつくられていて、
説明書だけその国の言語にしただけの商品が多かったため、
海外にもっていくと、ハイテクすぎて、
その土地の使用環境に合わないということで、
スペックダウンを要求されることがしばしばありました。

話は飛びますが、
例えば日本の葬式が世界一贅沢で費用が高いそうです。
先代、先祖のことをまつり大切にするのは
日本の良い文化と思いますが、その気持ちだけでなくて、
世間体などを考えて豪華な葬式をあげるのは
余裕がないと出来ないし、
世界でも特異な貴族的な文化だと思います。

良くも悪くも貴族的な文化を持ち合わせた日本の商品を
自信を持って海外にもってゆくと、実用的じゃない、
「もっと簡単で言い。壊れなければいいから・・・。」
という評価をもらうことも。

日本メーカーである以上、
付加価値の低い商品ばかりを扱ってばかりいられません。
現在の上海や私が住む北京は
地価が平均で平米辺り30万円以上にもなり、
エリアによっては東京よりも高いところも現れ、
中国のお金持ちがたくさん住んでいます。
海外の商品に溢れていて、
外食産業はいち早く現地化し、
例えばケンタッキーが
中国の人にお粥を食べさせるような柔軟さで
成功しているところもあります。

現地生活・文化に長期的に親しんだ人が
どうやって日本の文化をローカル化して、
現地で受けいれられるものに仕上げるかが鍵。
私たち絶世健美にも、
日本の健康食品会社の方からお話を頂いたりしていますが、
日本中国の橋渡しをするべく、日本製品のことを熟知し、
その中から中国に受け入れられるものを
どんどん提案していこうと活動しています。
はたして中国でどのような文化が咲き開くのか
とっても楽しみです。

<つづく>
絶世の活動情報 : www.zessei.com


2010年7月16日

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