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214.春節後はいつもピンチ

中国の春節休みが終わって初出勤する頃、
いつもなら気候が暖かくて春の訪れを感じるのですが、
今年は1月末から早めに春節が始まった為、
北京の気候はまだまだ寒いです。
また労働集約型の事業をしている会社は、
春節後にスタッフが帰ってくるかどうか、
人材の確保を心配しますが、
今年の北京の人材不足は例年よりもお寒い状況のようです。

北京の報道によると、
「龍」年に生んだ子供は縁起がよいと言うことで、
子供を今年に出産する計画の家庭が大幅に増えるそうです。
従って、保母さんの需要が高くなるのですが、
現在、北京で保母さんを探すことはかなり難しく、
保母さんの売り手市場のため、
五、六千元払わないと働き手が見つからないというのです。
また、清掃員やガードマン、配達員、
レストランのウェイトレスさんなどの人材不足、
賃金の高騰が深刻で、体力のない組織だと潰れてしまいます。
私の知人が経営するレストランの何件かも、
スタッフが帰ってこない間は
日本人のマネージャーが自ら注文取りや皿洗いまでこなし、
休みなしで働いています。

今年の北京の人材不足は、例年よりかなり悪いそうなのですが、
北京の報道では下記の理由を挙げていました。

一、 春節が終わっても気候が寒いため、
田舎に帰った人々は未だゆっくりしている。
二、北京、上海など第1級の都市では、
生活費が先進国並みに高くて、お金が貯まらない。
三、第2級、3級の都市の開発が進み、
生活費の安い都市に労働力が流出している。

わたし達、絶世健美の漢方化粧品、漢方サプリメントの工場は
漢方の産地、吉林省長白山にあり、
北京は人材を確保しやすいデスクワークの販売部門だけなので
人材不足の強い影響を受けていませんが、
間接的には人件費の高騰によるコストアップの影響を
強く受けており、より付加価値の高い仕事を求められています。

北京は人口が2000万人にもなろうという大都市なのに
人材不足というのは不思議な感じがします。
一つには、中国の大学生や新卒大学生はエリート意識が強く、
私が大学生の頃に、飲食店や運送会社、新聞販売店などで
アルバイトしていたというと驚かれます。
こうしたサービス業が盛んになって給料がもっと上がると、
学生の労働力も取り入れることができるのでしょうが、
今のところ、開発が進行中の第2,3級都市のほうに
大きなチャンスが転がっているということだと思います。

絶世の活動情報 : www.zessei.com


2012年2月17日

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