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215.生きた熊から胆汁を抽出する

ある日の夕方、北京の街を歩いていると、
動物病院の前に
薄汚れた犬が籠に入れられて捨てられていました。
行き交う人々はこの犬がどうなるのか心配して、
動物病院の中に籠ごと犬を運び入れました。
獣医さんは
「けがをしてないか診断して、貰い手を探すことにします。
でもここにペットを捨てていく人は沢山いるんですよ。」
と言っていました。
どんな動物でも食物にしてしまう中国でも
例外なく動物愛護者がいます。

最近、中国でやり玉に上がっているのは、
ある福建省の漢方メーカーで、
「熊の胆汁」を製品にしている企業です。
四、五千年もの研究の歴史がある漢方は、
麝香シカの香嚢やカエルの分泌液、人間の胎盤など、
様々な動物の器官を材料にします。
「熊の胆汁」の効能は、詳しくないのですが、
解熱、解毒、肝臓や目に対して
様々な効能が認められるそうで、
人工的に代替物を作るのは難しいそうです。
熊の胆汁の入手法ですが、
養殖している黒熊を特別な檻にいれ、
胆のうがあるところに、
注射針をぐいっと差し込んで抽出します。
それを取材した記者が、
熊が甲高い声で凄まじく泣く姿を目の当たりにし、
「残忍すぎる!」と、
一気にこの企業が叩かれるようになりました。
しかし、人間は他の生き物の犠牲の上に役立っており、
この熊の胆汁漢方のお陰で
健康を維持できる人もなかにはいるわけです。

この議論を考えた時に、
漢方抗がん剤の発明者で、私たち絶世健美商品の開発者、
王振国先生の言葉を思い出しました。

「人有善意、天必寵之」
・・・善良な希望や動機がある人だけが天の寵愛を受ける。

王振国先生は採算を考える事なく、
難病ガン患者さんの命を救う為、
抗がん治療薬を開発する為に
全財産、全人生を捧げ、結果として、
大きな病院、漢方工場を経営する人物になりました。
熊の胆汁漢方メーカーの場合、
彼らは消費者を増やし、利益を拡大するために
その効果を誇大広告する姿勢が批判されています。
企業は利益を追求して競争に勝たなければなりませんが、
社会貢献が前提であること、
この原点に振り返るべしという声が聞こえて来ました。

絶世の活動情報 : www.zessei.com


2012年2月24日

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