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6.文法は無視

中国語がしゃべれるようになるには
どこから勉強すればいいんでしょうか?
きちんとした語学学校や、大学の講義を受けると、
自動的に文法重視となりますよね。
お金を受け取って教えているからには、
無難な方法で教えるのは無理ない事だと思います。
しかし中国語においては文法から始める事は、
会話さえできればいいビギナーにとってはあまりお薦めできません。
英語の場合はそうはいきません。
文法力は会話力に直結します。
この英語と中国語の違いをはじめに認識すると、
気楽に中国語トレーニングができるようになります。

例を出して説明しましょう。
大学出て20年ぐらい英語に関係ない世界で働いて、
突如社員旅行でオーストラリアなんかに
オジサン達がそろって行くとなると、悲しいことになります。
レストランを
オジサン二人組みが探すシチュエーションを考えましょう。
20年ぶりに英語を思い出し、道歩く人に、
「アイムソーリー。
イートプレイス。
イートプレイスイズウェア?ハングリー。」
などと言うことになります。
ビーチで知り合ったお姉さんに遊びに行こうと誘い出したくても
「プレイ!ユーライク?プレイ!レッツゴーハッピープレイス!!」
などとしか言えず、警察を呼ばれます。
全然通じません。
しかし、この怪しげな英語を
そのまま中国語に直訳変換すればあら不思議。
結構まともになります。
前者は「対不起。吃的地方哪儿?我饿」となります。
ニュアンス的には
「すみません。ご飯食べる所どこ?お腹すいた」です。
後者は「玩儿!你喜欢?玩儿!走吧好玩儿的地方!!」
ニュアンスとしては
「遊ぼう。あなた好き?遊ぼう!楽しい場所へ行きましょう」
となり、言う人の人となりによってはかなり警戒されるでしょうが、
外国人という事で手加減してもらえれば
十分に意図を汲んでもらえるでしょう。

この例の表すところは、
英語は簡単な表現でも些細な文法ミスがあれば
会話は通じない事が多いですが、
中国語は文法が間違っていても大体通じるという事です。
ですから英語よりもずっと気楽に間違いができるので、
文法なんか学ばず、どんどん喋りまくりましょうという提案でした。
単語の羅列で結構です。
中国語は主語がなくても、
主語と目的語を反対にしてさえも大体通じます。
中国語ネイティブスピーカーにとっては
さぞ変に聞こえたとしても通じることは通じるのです。
英語では「ディスコに一緒に遊びに行こう!」と言うならば、
「why don't we play in a dance hall?」とか、
「Would you like to go a dance hall with me?」
とか、言わなければなりません。
つまり、色々と前置詞や助動詞、
冠詞の意味や配置に気をつけないと、こんな簡単な事も通じません。
これは、欧米人が性格が細かいとか悪いとかいう問題ではなく、
言葉の構造上仕方のない事でしょう。
中国語は気にせず恐れずに、文法を間違えてください。
私は毎日大なり小なり文法を間違えて喋っていると思いますが、
バカにされた事もあまりないし、大体通じます。
通じればいい人にとっては実にお奨めな方法です。


2009年7月15日 <<前へ  次へ>>