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14. 仕事に比べれば言葉は簡単

数少ない愛読者の方には大変申し訳ございませんが、
突然今回で最後です。
これからが本番という所でしたが、
私の力量ではこれ以上背伸びしないほうが
無難じゃないかという気もします。
ただ、中国語超初級コースとしての心構え程度は
お伝えできたのではないでしょうか?

偉そうに中国語を語ってきた割には、
私は中国語の勉強をあまりしてきませんでした。
偶に眠れぬ夜に気まぐれで単語の勉強をやる程度です。
それでも、まあまあ使えるようになったのは、
留学して言葉を覚えるような年齢でもありませんし、
家庭教師雇うには自分がケチ過ぎるので、
仕事をしつつ言葉を覚えなければならなかったという事に尽きます。

そういう意味で、中国語を本当に手っ取り早く覚えたいならば、
日本語が使えない環境で仕事をする事に限ります。
本気であれば、まずは会社に嘘言ってでも、
4、5日ぐらい休みを取って上海や北京を見て回りましょう。
そこで「ビビ!」と来たならば、
次は引越しをする準備を始めましょう。
就労ビザ等、簡単に事が進まない部分はありますが、
中国で後ろ盾も無しにやっていく事を考えれば、
それぐらいはできないと・・・という程度だと思います。

そして、言葉が最低限喋れるようになったら、
それでうまくいくか?と言うと、実はそれからが始まりです。
言葉ぐらい頑張れば何とかなりますが、
中国で中国人相手に商売を成功させる難易度は、
言葉を覚える比ではありません。
中国はあらゆる分野に、日本を含めた先進国には無い
チャンスが転がっているように思えます。
しかし、それを掴むには並じゃない力量がいるからです。
打算だけではなく、
大変な事を楽しめる楽天的ロマンチストでないと、
続かないというのが私の感想です。
日本でサラリーマンやるには、
悲観的な人でも能力があれば出世するでしょうが、
中国で事業やるとなると、
邱先生がよくおっしゃるように楽天家でないと生きられない事が
身にしみてわかります。
それでもやりたい人は、
ぜひいつか中国でお互い成功してお会いしたいですね!

最後となりますが、
自分の力では中国で仕事をする事などできやしなかった私を
お導きくださいました邱先生にこの場を借りて感謝の意を表します。
また、恐れ多くもコラムを今まで掲載させてくださいまして
誠にありがとうございました。



なりた しげき
成田 樹紀

1980年愛知県一宮市生まれ。
四川省成都で小さなケーキ屋からスタートし、拡大中。
小学生の時にテレビで邱永漢先生を見て、その満面の笑顔でのスルドイ発言が強く印象に残る。初めてパソコンに触った時に、思わず「邱永漢」と検索して、幸運にもその8年後に邱永漢先生と会うことができ、現在に至る。


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