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5. 語学はバカでもできる

私は昔から疑問がありました。
語学習得と勉強の関係についてです。

一般的には、外国語が出来る人は勉強ができると思われています。
逆に、昼からパチンコ屋で
寝巻き姿でフィーバーしているオジサンが、
「ワシ今日から英語やるわ」と言ったところで、
周りはポカーンとするだけです。
なぜこういう「偏見」が生まれるのでしょうか?
その最大の理由は、日本には
英語=学問=お勉強というイメージがあるからだと思います。
福沢諭吉の時代以来、
「英語」は受験科目としては相変わらず最重要です。
これが良くできれば何故か文系ならば有名私立大学に合格できます。
そこでこのような構図ができます。

知名度の高い大学は、勉強ができないと入学できない。
勉強の科目として英語は最重要である。
知名度の高い大学に入学する為には英語ができなければならない。

したがって、

英語ができる→勉強ができる。
勉強ができない→英語できない。

しかし、実際は有名大学を出ていようが、
英語を使いこなす人は少数派ではないでしょうか?
それもそのはずです。
ノーベル賞を取得された益川教授は
「英語できません」と言って堂々と日本語でスピーチされました。
国際的な活躍をされるノーベル物理学賞受賞学者でも、
英語が習得できるとは限らないのです。
一方で普通の主婦の奥様が、コツコツと暇つぶしに英語を勉強して、
いつの間にか、
白人のにいちゃんとペラペラと喋っていたりする光景を
何度も見ています。
これはどういう事なのでしょうか?

語学が苦手な私が
中国で何とかやっていける程度の
中国語が使えるようになったところで理解した事があります。
それは、
「語学は学問ではない。語学は習い事だ。お習字と一緒だ」
という事です。
語学を学問として見ていると、
「私は勉強が苦手だから無理」という結論に至りやすいです。
しかし習い事ならば、
勉強の得意不得意とはあんまり関係無さそうです。
例えば書道とか、茶道などは、
奥深い理論体系の下に成立しています。
これらの理論についてのペーパーテストとなれば、
勉強ができる人は得意でしょう。
しかしながら書道や茶道そのものを習得するのは、
勉強ができるできないよりも、
効率の良い訓練を繰り返す事のほうが
ずっと重要ではないでしょうか。


2009年7月1日 <<前へ  次へ>>