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12. 漢字をフル活用

さて、閑話休題。
また中国語の話です。
私たち日本人が、他の国の人よりも
圧倒的に中国語を覚えるのに有利な点は、
漢字が書け、読めるという事です。
これを利用しない手はありません。
しかし、どうやって利用するかとなると、
ちょっと困ってしまいます。
そこで、今回は私が単語を覚えたりする際に
漢字を利用したプロセスについてご紹介します。

ステップ1
なんといっても漢字は中国から来たものですから、
音読みと中国語は似ている事が多いです。
しかし、似ていない事も多いのであまり役に立たないかと思えば、
そんな事はありません。
似ている音で構成された熟語はやはり忘れにくく、使いやすいです。
まずは似ているものだけ覚えてしまうぐらいの適当さが、
長続きするコツではないでしょうか。
例えば、「安全」は“アンチュエン”と言います。
意味も同じようなものです。
こういった覚えやすいものから覚える事で、
まずは圧倒的に少ない語彙を一時避難的に、
イッキに増やしましょう。
無から有を生むのは大変ですが、
小から大に行くのは何とかなるからです。

ステップ2
多少語彙が貯まれば、今度はそれを拡散していきましょう。
漢字の凄いところは、字の主要要素によって、
発音が想像しやすい所です。
例えば「安全」=アンチュエンと折角学んだので、
それで終わらせないでください。
「按」「案」「胺」「鞍」などを見れば、日本人なら容易に
「これは高い確率でアンと発音できそうだな」と気づけるはずです。
「安全」で、
「全」は「チュエン」と発音する事まで覚えてしまえますから、
それを活かして「痊」「铨」「詮」など、
何と発音していいかわからない漢字を見ても、辞書を見る前に、
「チュエン」と喋ってしまえば良いと思います。
それで一発で通じれば、非常に嬉しいものです。
達人は「痊」などという、
日本ではあまりお目にかかれそうの無い漢字を見ても、
「これはヤマイダレに、全が入っているので、病気が全快するか、
完全に病気になるかどちらかだな」
と予想を立てながら、辞書をひきます。
そうする事で、あっていても、間違っていても
記憶に定着しやすいです。

ステップ3
漢字の効果がわかってきたら、
漢字を目にしたら反射的に心で発音してみます。
実際に口に出すのが最も良いですが、
そこは皆様のご判断でお任せいたします。
日本にいる人は、看板見ても、中吊り広告見ても、
「銀行」という言葉が目に付いたら「インハン!」
「農業」という漢字を見たら「ノンイエ!」と、
パブロフの犬状態になるまで、熟語に反応できれば、
たちまち日本は世界で2番目に
中国語を覚えやすい国へと変化しますよ。


2009年10月7日 <<前へ  次へ>>