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13. 発音

中国語は発音が一番大事とは誰もが言うのですが、
これを私の経験に照らし合わせると、
「杓子定規に鵜呑みにはできないが、言わんとする事はわかる」
という、よくわからない返答ですね。
というのも、私より発音が下手なのに
私よりずっと中国語を活用できている人を見ているからです。
一方で、発音が物凄く上手いのに、
会話レベルは低い人はあまり見た事がありません。

中国語というのは、英語以上に日本人にとっては、
「同じようなものじゃないか!」と言える発音を、
全く別物として扱います。
私が今でも苦手な区別としては、[r]と[l]の違いを筆頭に、
[shang]と[xiang]、[jiang]と[zhang]、[cu]と[ci]などです。
[r]と[l]は、日本語ではどちらもラリルレロで、
英語でも判りにくい発音として有名ですが、
中国語はほかにも沢山この手のものがあります。
[shang]と[xiang]はどちらもシャンと言います。
上海のシャンは[shang]です。

「良い匂い」を表す「香」という中国語も
日本語ではシャンとしか書きようがないですが、[xiang]です。
そこに輪をかけて四声という、
アクセントの変化による語句の区別まで求めてきます。
苦労して識別できた[shang]と[xiang]の中にも、
更に[xiāng] (香)と[xiàng](像)
という違いが出てくるのです。
(ちなみに、台湾語や広東語は、6声とか8声とか、
恐ろしい世界が待っているようです。
それを知ると4声ぐらい頑張ろうという気になります)

発音の学び方や大事さを語る本や先生は多いし、
私も基本的にそのように思っていますが、
ここでは「発音ムリ!」と言う人の為に書いてみようと思います。
(日本でコツコツと中国語を学ぶ人は、
そのままコツコツと発音の練習をしてください。
それが一番です。
ここでは、中国に来てしまったのに
中国語が喋れないで急を要する人向けです)

発音にセンスが無い人で、発音の練習を地道にしたくない人の
唯一の道は、人選につきます。
中国人には微妙な発音の間違いがあると、全く会話が通じず、
全てを我々できの悪い人間のせいにする人がいる反面、
まるでゲームを楽しむように探り当ててくれるタイプもいます。
これは性格の良し悪しや、自分より立場が上か下かにもよりますが、
とにかくこの2タイプに別れる事は事実です。
発音だけでなく、語彙や文法も弱いビギナーの時には、
とにかくこの後者にターゲットを絞り、会話の訓練をする事です。
そうすれば、発音が悪くても、会話が持て、
結果的に何とかやっていけるぐらいの会話力を
身に付ける事ができます。
前者と会話を続けると自信を無くして、プライドも傷つき終了です。
しかし、この練習は諸刃の剣でもあり、
へたくそな発音が固定化してしまうので、会話上手になっても、
発音は悪いままになります。
しかし恥も外聞もなく、とにかく会話できれば良い!
と思える人にはお奨めできるやり方であります。


2009年10月21日

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