トップページ > 三全公寓便り > バックナンバー

   隔週水曜日更新
44.住む国を変えると、人も変わる?

最近の日本ってどうもおかしくないですか?
官僚による汚職や疑惑。
麻薬や違法物取り扱い
お金の着服、振り込め詐欺、轢き逃げ事件。
毎日インターネットでニュースを見ていると
本当にうんざりしてしまいます。

このような事柄、決して今に始まったのではなく
ずーっとずーっと昔からあったことなのでしょうが
今までそれがあまりニュースや報道に出なかっただけであり、
私たちがただ知らなかっただけなのかも知れませんが。。
どちらにせよ、もっと明るい話題が聞きたいですね。

本題です。
つい最近ですが、とある場所で面白い方にお会いしました。
その方は、北京歴4年、現在学生の彼の特徴は、
こういってしまうと御幣がありますが、
日本語で喋っている時は、
自分から率先して話すというタイプではく、
どちらかというと聞き役に回る方です。
彼は、普段から上に書いたような感じらしく、
あまり目立つ方でも有りません。
この彼、私の友人のお友達らしく、
たまたま食事処で出会ったのです。

共通の話題も弾み始めた頃、
食事処のスタッフが困った事に、
ドリンクをこぼしてしまったのです。
スタッフ「ごめんなさい、故意ではないから許してください」
と、こういうのです。
勿論心の広い私は「気にしないで」と大人な振る舞いで対応しようと
「気に(しないで)」と言おうとした瞬間、
それまで大人しかったあの彼が大爆発。
出てくる出てくる、言葉の雨嵐。
見かねた私たちが止めに入り、事なきを得ましたが、
変貌した彼に
私達「そんなに怒んなくてもいいじゃないの?」
彼「ははっ、そうですか?」
無論、その後の会話は何事もなく、さっきと同じ彼に戻る訳です。。
良くないストレスを抱えてるんじゃないだろうか?と心配するほど
不安になりました。

こんな事を目の当たりにして、思ったことが一つあるのです。
言葉と環境が変わったからと言って、
態度まで変えちゃ駄目だなぁと。
日本語では至って普通なのに、
中国語になった途端、性格がまるで別人。
言葉に操られてしまって、
自分をコントロールできなくなってしまっている。

やはり、自分を見失っちゃいかんな。と、強く思う
凍てつく寒さが始まった北京より。


2008年11月19日(水) <<前へ  次へ>>