トップページ > 云南珈琲のすすめ > バックナンバー

   毎週水曜日更新
55.脱穀
コーヒー豆が一定温度での熟成期間を終えると脱穀が始まります。
今年からはより良い脱穀場に委託したので、
傷が少ないコーヒー豆を大量に生産できます。

保山全体の収量は干ばつの影響で低下しています。
一方で、今年は生産者によってコーヒー豆の品質が二極化しました。
しっかり肥培管理が行き届いた農園と
栽培管理のできていない農園の差がでたのです。
邱公館の農園では今までで最高の豆を生産できました。
木の樹齢により肥料量や内容を変えるなど、
今年は肥培管理も行き届きました。

降水量が多かった為、一粒一粒の豆の大きさが大きくなっています。
例年だと30%程度しか生産できない
6.75mm以上のサイズのグリーン豆が、今年は60%以上を占めました。

ティピカの栽培では、
日影をつくるシェードツリーの混植の有無も
木の生育のスピードや収量に係わってきます。
邱公館の農園は亜熱帯の樹木との混植の研究を続けています。
根の位置や樹高等を考慮しながら、
雲南のティピカに適したシェードツリーを発見することが
目下の課題です。
自然農薬によく使われるインド原産のニンや
高値で取引されているチーク、タマリンド等のマメ科の樹木などを
試験栽培しています。

この1年「雲南珈琲のすすめ」をご愛読いただきまして
有難うございます。
いつも励まして下さる読者の皆様、
適切なアドバイスをして下さるコーヒー業界の大先輩方々に
心より感謝の気持ちをお伝えいたします。
2011年も実り多き年になりますように。
どうぞよいお年をお迎えください。


2010年12月29日(水)

<<前へ  次へ>>