Qさんの本を読むのが何よりスキ
という戸田敦也さんがQライブラリーのガイド役をつとめます

第21回
香港で、チャンスをつかみ、たちまち大金持ちになりました

ないないづくしではじまった香港での流浪の旅のなかで、
邱さんはビジネスチャンスをつかみ、
たちまちに大金持になります。
きっかけは、蔡海童さんという在日台湾人が
密輸船に乗って香港に着き、
居候先にやってきたことでした。
香港は初めてとのことで、
邱さんが頼まれて道案内をしました。
蔡さんは、日本から米ドル紙幣や金・ダイヤモンドを持ちこみ、
それらを香港で換金し、その金で
ペニシリン、ストレプトマイシン、サッカリンなどの薬品を買い、
日本にヤミルートで送るというのです。
当時の日本は米軍の占領下にあり、物資が欠乏していて、
これらの品物は5倍にも10倍にしているというのです。

蔡さんは両替屋や貴金属店や薬問屋に立ち寄りました。
邱さんは蔡さんが買った品物を石油缶に詰める場面にも立ち会いました。
また蔡さんから、街を歩きながら買った
ラバーソールやセーターやマフラーや洋服地を
日本の自宅に郵便で送ってほしいと頼まれました。

邱さんは一大決心をして、自分の手持ちの現金の半分、
5百ドルを出して蔡海童に賭けました。
蔡さんは『一ヶ月か遅くとも二ヶ月以内には香港に戻ってくる』
といって香港を発ちました。

なかなか姿を現さず、邱さんは焦燥感にさいなまれましたが、
ようやく蔡さんが香港に姿を現し、
邱さんのお金が増えて帰ってきました。

この体験から、邱さんは非合法の手段でなくとも、
郵便小包という合法的な手段で
日本に物資を送れば安心して金もけができると考え、
親戚、知人、友人あてに、
香港から日本に薬や日常品を送ることにしました。

香港に住むようになって一年目のことで、
2年目で金儲けができるようになりました。
そして3年目には高級マンションに住み、
お抱え運転手を抱えるようになりました。


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2002年9月17日(火)

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