Qさんの本を読むのが何よりスキ
という戸田敦也さんがQライブラリーのガイド役をつとめます

第118回
7年ぶりの株の本『株の体験』がよく読まれました

『株の体験』を発売したあとの後日談が
このあとに出版される『株の発想』に書かれています。
「『株の体験』という本を徳間書店から出版したところ、
12月の中旬から1月の中旬までのわずか1ヶ月で、
5万部も売れるという珍しい現象が起こった。
珍しいという意味は、私の本が5万部売れるということではない。
小説本を書いていたころは2万部も売ると、よくうれたなあ、
という感じがあったが金もうけと関係のある本や
税金の本を書くようになってからは
10万部台が珍しくなくなってきた。

ではなぜ5万部が珍しいかというと、
話しが株にだけに集中されると、
読者がグンと狭められ、
そんなに売れないものだというのが
常識になっているからである。

正月早々、井原隆一さん、浦宏さんと
短波放送で録音をした際、
その時はまだ4万部になったばかりなので、
『4万部売れましたよ』といったら、
浦さんがびっくりしていた。
私自身も『お金の値打ち』とか
『何をたよりに生きようか』などという本は
読者の幅が広いが『株の体験』となると、
株式投資だけに興味を持った人に限られてしまうから、
はたしてどうだろうかと疑問視していた。

しかし、実際に本の売れて行く足取りを見ていると、
自分の人気よりも、投資家の動向に関心が動く。

私は7〜8年間も株式市場から遠ざかっていたから、
証券会社の若いセールスマンの中には
私の名前を知らない人があっても不思議ではない。
しかし、十年選手以上になると、
昭和35、6年時代の私を記憶にとどめている人が多いので、
『久しぶりにカムバックして、
邱さん、いったい何を考えているのだろう』と
興味を持ってくれるのであろう。
『株をやっている人の机の上に大抵のっていますから、
あの本売れているのでしょう』と
私のところへいいに来た業界紙の新聞記者もあった。
(『株の発想』)

この文章を読んでいて思い出しましたが、
邱さんは毎年暮れに、
短波放送で株の話をするのが恒例になっています。
今年も終盤にさしかかって来ました。
株に関心のある人にとっては楽しみな番組ですよ。


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2002年12月23日(月)

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