パリだけがフランスではありません

第12回
フランス人記者が見たプリンセス雅子

少し前の話になりますが、
日本の新年恒例の皇室一般参賀で
久し振りに雅子様がお姿を見せられたというので思い出しました。
これまた少し古いのですが、
2004年9月20日号のフランス版ELLE(エル)を、
パリに住む義理の兄が
「日本のプリンセスの記事が出ているよ」と届けてくれたことです。

表紙に、けして大きくはありませんが
「JAPON」として「プリンセス雅子の破滅した人生」という、
かなりショッキングな表題が出ていました。

記事はたった2ページですが、中身は濃いものでした。
記者は皇太子様の思い切った行動
(お一人で異例の記者会見をなさったこと)と
雅子様への深い愛情を称え、
雅子様を優秀な女性
(たとえば結婚前のキャリアや語学力などを例に)と
高く評価していました。
一方で宮内庁を
ウルトラ・トラディッショナリスト(超伝統主義者)と
表現していました。

記事中、驚いた事があります。
日本では報道されたのかもしれませんが、
海外暮らしの私は知りませんでした。
「実家を訪ねるにも
2週間前に宮内庁に許可を受けなければならない」
「2000年7月に開かれた九州・沖縄サミットの正式晩餐会で、
雅子様は英語でクリントン氏と、
ロシア語でプーチン氏と言葉を交わした。
それに対し宮内庁はすぐさま
皇室外交の枠をはみ出した行為と批判したうえ、
皇人の使命は日本国民の幸福を祈る事のみにあると言明した」
とありました。
さらに
「男子の出産をひたすら期待されるのみで、
皇太子様との外遊もほとんど許されなかった」。

はっきりいってどれほどのフランス人読者が
この記事に関心を持ったか分かりません。
実際主人もその兄も読んでいませんでした。
理由は「(日本は)あまりに遠くてわからない」。
恐らくこれが一般的でしょう。

そんな遠い日本をより国際的に変えていかれるのが、
政治とは別世界、
日本の象徴でもある「皇室」の方々ではないかと、
海外に住んでいる私などは思います。
特に雅子様のような新しいタイプの女性は、
皇太子様と共に日本の国際イメージアップに貢献されるはずなのに。

記事は最後をこう結んでいました。
「かつて同様に苦しまれた
美智子皇后と皇太子様が彼女を支えるだろうが、
はたして早期に健康を回復し、
再び長期に渡る
宮内庁との腕相撲に取り組むことができるのだろうか。
彼女の娘、愛子様のためにも…」。


←前回記事へ

2005年2月11日(金)

次回記事へ→
過去記事へ 中国株 起業 投資情報コラム「ハイハイQさんQさんデス」
ホーム
最新記事へ