パリだけがフランスではありません

第40回
テレビ最新事情

フランスのテレビで、
ごく一般的に見られるのは5局だと紹介したことがありますが、
なんとこの3月31日からさらに9局も一挙に無料
(9月からさらなるチャンネルを加えて有料になるようですが、
それまでのお試しサービスといったところです)で見られる
チャンネルができました。
TNTといいます。
これを受信するにあたって、アンテナは従来通りですが
専用レコーダー(80ユーロほど)が必要になります。

現在有料テレビはTPS系とCANAL+系の2つあります。
家では日本語衛星テレビ受信の関係上
(このパラボラアンテナ設定がTPSと共通だったので)から
TPSを去年の暮れぐらいから入れました。
この時期、TPSは3ヶ月の無料視聴の後に正式契約できます、
というプロモーションをやっていました。

通常5局のプログラムや映画があまり面白くないから、
選択肢を広げれば何かあるだろうとオリヴィエが思い立ったことです。
でも、結局選択肢は多くなりましたが、
やはりめぼしい番組は限られているのが現実です。

TNTに対する彼の意見は
「フランスはなんでも極端に走って
事態をややこしくするのが好きだけど、これもそう。
長くは続かないのではないか」と、否定的。

実際フランスにおけるテレビは、
日本ほどなくてはならない物と思われていません。
2003年、NHKがテレビ放送50周年を記念して、
世界数10カ国でテレビについての
アンケートをしたという番組を見た時、その証拠を見つけました。

アンケートのうち
「無人島に3つだけ物を持って行かれるとしたら、
何を持って行きたいか」という質問がありました。
日本人はテレビを一番に選びました。
でもフランス人は車でした。
テレビは新聞、ラジオより順位が低く、
ベスト10にようやく顔を出す程度だったと記憶しています。

ちなみに我が家では食事時間にテレビは消します。
別室にあるのですが、音がうるさく
せっかくの団欒が台無しになるからです。


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2005年4月18日(月)

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