パリだけがフランスではありません

第82回
女性的イメージのフランス?

7月14日、日本では「パリ祭」として知られているようですが、
本来は「革命記念日」。
フランス共和国の標語
「自由(Liberteリベルテ)、平等(Egaliteエガリテ)、
友愛(Fraterniteフラテルニテ)」
の誕生日といえるかもしれません。
毎年パリの目抜き通りシャンゼリゼでは
国を上げての一大パレードが繰り広げられるわけです。

当然テレビで最初から最後まで全国中継されます。
実際この様子を目にした方も多いと思いますが、
歌ったり踊ったりのお祭りパレードとはまったく違います。

国軍、ジャンダーム(実は軍隊の一種です)、
警察、消防(これも軍関連組織といえます)、
それに関わる各最高学府の学生などが制服に身を包み
整然と行進していきます。
これを「硬派」と言わずなんといえばいいでしょう。

アメリカで
イラク戦争に反対するフランスのイメージを調査したところ、
結果は非常に女性的だったそうです。
きっと日本でも同様のイメージではないかと思います。
ファッション、香水、それらに関わるいろいろな有名ブランド、
エルメス、カルティエ、シャネル、
ルイ・ヴィトン、サン・ローランなどなど。
さらにワインをはじめとした食材から
ミシュランの星付きレストランの存在なども
「女性的イメージ」を与える大きな要因となっている
と解説されていたと思います。

でもフランスって本当に「女性的」なんでしょうか。
もう日本では忘れられてしまったかもしれませんが、
1995年にタヒチのムルロア環礁で
最後の核実験を行なったのはフランスです
(この年息子が生まれ、この実験のおかげで
私たちが期待していた観光事業は結局失敗に終りました)。
コート・ジボワールCote-d’Ivoireには軍隊を派遣しているし、
イラクには関係していませんが他にもいろいろあります。
軍事産業も健在です。

イメージと実像はかなり違うかな、と思うわけです。

でも、もしこんなパレードを日本がやったとしたら、
どんな理由であれきっとアジア中から総スカンを食うだろうな、
なんてふと考えてしまいました。


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2005年7月25日(月)

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