国際結婚してフランスの田舎に住んで

パリだけがフランスではありません

第106回
我が家の大論争

石油の値段高騰が叫ばれて久しいこの頃ですが、
はたして石油資源に限界はあるのでしょうか。
つまり地球という入れ物に入っている石油は、
いつかなくなることがあるのかという疑問です。

経済がダイナミックに成長している中国やインド、
それに続くブラジルなど、
原料としての石油は絶対に不可欠でしょう。
そんなところへ
「資源には限界がある」なんて議論が巻き起こったら大変です。
いつかのオイル・ショック時のような
パニックが起こるかもしれません。

これが我が家の大論争のテーマでした。

オリヴィエはラジオや
コリエ・インターナショナルCourrier International
(各国の新聞や雑誌記事をフランス語に翻訳した
隔週発刊の定期購読誌)の記事から、
早い速度で世の中は変わらざるえないと主張しました。

その根拠は、もう随分前から一部で主張されてきた資源の枯渇。
前回でも疑問を呈しましたが、
いままでの物質的な「豊かさ」を
今後も追い求めて良いのだろうか。
そろそろ価値観を変え、
生活を見直すときではないかというのです。

一方私の主張は、
確かに「豊かさ」に代表される
いままでの価値観は見直すべきではあるものの、
それほど簡単に世の中180度もひっくり返るものだろうか。

彼いわく、ガソリンの値段は今後も上がり続けるだろう。
今のままの車社会は成り立たなくなる。
流通も変わるだろう。
地球の反対側から運ばれてくるような生鮮食料品なんて、
きっと高くて採算が合わなくなるに違いない。
みんながそれに気付く前に、
最低の自給が可能なまだまだ土地の安い田舎に行くべきだと。

我が家の財産といえば、
銀行に借金が残る家とヴァンヌの小さなステュディオのみ。
タヒチからここへ来たとき、
家を買ったから越したとはいえゼロからの出発でした。
これから今持っているものを最大限に生かすには、
確かに先を読むことは不可欠です。
といっても我が家の将来に関わるこの論争、
そう簡単に決着はつきそうにありません。


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2005年9月19日(月)

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