ガンを切らずに10年延命-関根 進

再開!元週刊ポスト編集長の目からウロコの体験秘話!

第47回
帯津医師の新著「万物を敬う」

このコラムでは、希望達成・自己実現には
「縁」と「運」が大いに影響する・・・と書いてきましたが、
そうした気分をときめかせ、
生命力を高揚させてくれる本が
僕の敬愛する主治医の
帯津良一医師から送られてきました。

今度の新著は『「万物」を敬う―生命力を高める医療』という
帯津先生が目指す新しい医学=ホリスティック医学の真髄を
臨床の現場報告はもちろんのこと、
科学、哲学、文学、そして宗教(とくに仏教)という
まさに、生命体丸ごとの全体学から書き下ろした、
内容重厚にして、じつに文章軽快なエッセイです。

帯津医師は、すでに150冊以上の著書がありますが、
どの本にも、その目指すホリスティック医学による
患者の処世法・養生法について、
繰り返し、繰り返し、次のように述べています。

「私たちは150億年の虚空からやってきた旅人だ。
生命を正しく養って生老病死をしっかりと生き、
また虚空へ旅立ってゆく。それが本当の養生だ。
“攻めの養生”だ」と。

先生の著書を始めて読む人には、
ちょっと馴染み難い、
「虚空」=(宇宙万物誕生のエネルギーの源)
という考え方がよく出てきます。
しかし、その意味や由来について、
肺結核を座禅内観法といった
いまでいう「イメージトレーニング」で克服した
臨済宗の名僧・白隠禅師の言葉を持って
「生きながらにして虚空と一体となれ」――、
これが「攻めの養生」=「攻めの人生」
の極意だということを優しく解説しています。

「虚空とは4000ぐらいの小宇宙を全部包みこむ
広大な宇宙ですから、
非常にエネルギーの高い空間だと言えます。
われわれは、この虚空から来て、
死後は虚空に帰るのです」と。

最近、とみに帯津医師の著書では、
「虚空」「身心脱落」「他力」「自力」といった
仏教臭の強い≪いのちのキーワード≫が多くなってきていますが、
これほど東西の医学のみならず、
生命にかかわる哲学や文学、そして宗教世界にまで精通し、
謎に満ちた生命体系を論理化するのみならず、
人間丸ごとの「いのち学」を日々実践している医師は、
世界広しといえどもいないと思います。

ちなみに、帯津医師に会った患者さんは、
必ず、そのニコニコした笑顔に迎えられ、
「仏様のような先生だ」と感想を述べる人が多いわけですが、
先生の温厚な人柄はもちろんですが、
このあくなき生命の探求魂が、
オーラのように全身から滲み出ているからこそ
多くの人たちの魂が癒やされ
また、僕のようによき縁を頂いて、
心に安寧がもたらされ、
元気でいのち永らえる幸運を掌中に出来る人たちが
増えているのではないか―― そう思っているのです。

(続きはまた明日)


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2010年2月16日(火)

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