ガンを切らずに10年延命-関根 進

再開!元週刊ポスト編集長の目からウロコの体験秘話!

第60回
いま「老子」「荘子」を読む・2

希望達成・元気長生のカギは
≪半仙人のすすめ≫にあり――という話の続きです。

もちろん、老子・荘子や
道教の仙人たちのように、
無為自然=「何ものにもとらわれないで、
自由気ままな境地を楽しむ」境地に入り、
あわよくば、不老不死の理想郷に遊ぶということは
なかなか難しいわけですが、
そうした気分を忘れずに、
≪いのちの向上心を燃やすこと≫=
これが、日々のトキメキであり、
希望達成・元気養生のカギだと
僕は思っているわけです。

さらに、老子は、次のように
無為自然の教えの中で、
≪いのちの調和≫を大切さを説いています。

≪天下の万物は、有より生じ、
有は無より生ず≫
≪道は一を生じ、一は二を生じ、
二は三を生じ、三は万物を生ず。
万物は陰を負うて陽を抱き、
冲気(ちゅうき)は以って和を爲す。≫

*冲気=舞う如くに湧き上がる気のエネルギーのこと。

ちなみに、老子が説く究極の哲学≪道≫とは、
「人は無限のエネルギーから生まれたものであり、
大宇宙大自然のあり方を人の道とせよ」
という無為自然に過ごす思想です。
まさに、「大宇宙生命のエネルギーを、
わが身の小宇宙生命のエネルギーと調和させる」ことが、
元気長命、希望達成のカギであると
教えてくれていると僕は考えています。

さらに、老子の無為のススメを継ぐ荘子も
「万物斉同」(ばんぶつせいどう=
自然のままの世界には対立や差別がなく、すべてが同一である)、
「知足安分」(ちそくあんぶん=
自分に与えられた「分」に安んじて足ることを知る)
といった人生訓を説き、
古来、日本でも影響を受けた人は多いわけです。

えー?いまさら老子・荘子?
道教?仙人思想?不老不死?
なんとも古色蒼然、エビデンスまったくなし・・・
などと思う人もいるでしょう。

しかし、この混沌にして不透明な時代です。
好き嫌いは別にして、もし興味が湧いてきたら、
森三樹三郎著「老子・荘子」
窪徳忠著「道教百話」
金谷治著「淮南子の思想」「易の話」
さらに、加嶋祥造著「タオ 老子」といった
入門編・文庫本を1冊でも読むとことをお勧めします。

読んでみれば、きっと、一つ二つ、
あなたにとって謎となっている希望達成・
元気長命のキーワードが見つかるはずです。
≪トキメキの起爆剤≫になることは
間違いありません。

また、東洋思想の共通点や相違点も分かって、
アジアの時代といわれる、これからの
≪課題や答え≫も
深奥から見えてくるはずです。


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2010年3月1日(月)

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