ガンを切らずに10年延命-関根 進

再開!元週刊ポスト編集長の目からウロコの体験秘話!

第64回
「あの世」についての考え方

逸見晴恵さんの近著
「がんを生き抜くための指南書」(蕗書房)から、
イディス・シ―さんとの対談の一部を
抜粋紹介してきましたが、
この本に収録された30の対談のうち、
とくに感動した1つは、
「家族がガンになったとき〜
『よくぞ生きてた』の命を思う」と題する
永六輔さんとの「生と死」に関わる対談でした。

永さんといえば「大往生」といった
ベストセラーの著者として
皆さんもご存じでしょう。
こんどの対談集で語られた
「知識と智恵を人生の縦糸、横糸にして
織りなしていく」という項目はとても
示唆に富んだキーワードが秘められています。
ほんの一部を抜粋させていただきます。

               *

永 (中略)「あの世? そんなものないよ。
人間死んだら灰になるだけ」ということ、
これが知識です。
逆に「絶対あります」というのが智恵なんです。(略)

逸見 宗教は知識ではなく智恵の領域ですよね?

永 そうです。たとえば、あなたが、
あの世でまたご主人と会えるかもしれない
と思っていたとすれば、
それは智恵でしょ。宗教心です。
ですから宗教って信じた方が楽になれる場面と、
役に立たない場面とがある。(略)
やっぱりバランスなんです。(略)
病気や死に直面したとき、
何でも知識だけで解決してきた人は弱いんです。

逸見 病院で検査した数値だけで一喜一憂してしまう。

永 人間はいいときもあれば悪いときもある。
だから知識と智恵をうまい具合に
人生の縦糸、横糸にして織りなしていく、
そうした生き方ができればいいと思うわけです。(以下略)

               *

さすが、博識・慧眼の永六輔さんらしい
考え方だと思いませんか?

もちろん、ほかの方々との語らいの中にも、
希望と勇気のエネルギーを高揚させてくれる
金言・名句が宝石のように詰め込まれています。
興味のある人は、ぜひ、この対談集を紐解いて下さい。


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2010年3月5日(金)

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