第76回
「よく噛む」=自己実現行(ぎょう)
正食(せいしょく)協会会長である
岡田定三さんの新著「正食生活術」(正食協会・刊)(※1)
の内容紹介の続きです。
この本の中の
「かむかむ行(ぎょう)」というエッセイに続いて
「正食は自己実現行」と題する
エッセイを紹介します。
●正食は自己実現行(ぎょう)――
正食というのは行ですね。
自己実現行(ぎょう)です。
本来の自分を発見することを狙いとしていますから、
多少は厳しい制約がありますが、
しかしそれほど難しいモノでもないですね。(中略)
正食では欲望を抑えようなんてことはしません。
食いたかったら腹いっぱい食えというのです。(略)
ただし穀物を主食にすることと、
よく噛むことを条件とします。
よく噛んで食べるとそんなには食べられないですね。
試しに百回噛んで食べてみるといいです。
それと玄米を主食とすることですね。
玄米をよく噛んでいると
不思議なことが沢山起こります。
たとえば肉だとか魚等は欲しくなくなります。(以下略)
*
岡田さんの文章はとても簡明ですから、
玄米を「噛む」ことが、なぜ、正しい食事法か?
自然の道理に合っているか?
はたまた、長寿達成に欠かせない生き方の基本か?
ということが、たちまち分かって来ます。
さらに、この岡田定三さんは、
この「かむかむ行=自己実現行」を基本として、
マクロビオティック正食生活術の哲学が行きわたれば、
「健康長寿はもちろん、世界に平和をもたらす」――と
次々とエッセイを書き進んでいます。
「よく噛む」、つまり、
カムカム行(ぎょう)=自己実現行(ぎょう)の基本――
というわけです。
興味ある人も、う〜ん、信じられないという人も、
ぜひ、岡田さんの新著を読んでみましょう。
当たり前の生活法を自然に続けることが、
希望達成・自己実現のカギになることが分かるはずです。
※1 http://www.macrobiotic.gr.jp/
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