第79回
生命在脚下 希望在心中・1
僕の主治医の帯津良一医師は、
なかなかの文章の達人で、
すでに150冊を超える本を書いています。
「言葉は力なり」といいますが、
そのメッセージが、
長い闘病で苦しむ患者を納得させ、
希望の育ませる素晴らしいパワーを持っているので、
多くの読者に読まれているのだと思います。
「無理に明るく、前向きを装っても
≪希望≫は生まれない」――
という、帯津さんの言葉が気に入っていますが、
何といっても、患者を勇気づける言葉は
≪生命在脚下 希望在心中≫でしょう。
「いのちは足元にあり、
≪希望≫はあなたの心の中にある」
という意味です。
というわけで、今連載中の月刊「むすび」誌の
「運の呼び込む、希望の法則」に、
この名言の意味するところにつて、
詳しく書きましたので、
紹介させて貰います。
*
≪生命在脚下 希望在心中≫――
これが僕の主治医で
ホリスティック(全体)医学の草分け、
帯津良一博士の生命観・人生観の土台であり、
治療方針の基本です。
じかに、この≪希望≫格言の由来について、
伺ったことがあります。
「私が考えたのではなく、
北京の郭林新気功の師である、
于大元(うたいげん)さんから教えて貰った言葉です。
≪いのちはあなたの足元にあります。
希望はあなたの心の中にあります≫という意味です。
私も于大元さんも多くの人に気功を奨めており、
気功をしている人の方がガンの予後がよくなっている。
≪希望≫を持って生きている人が多いとわかりました。
しかし、ガンとの闘いに≪希望≫を持つということは
なかなか難しいことです。」
*
(次回に続きます)
|