ガンを切らずに10年延命-関根 進

再開!元週刊ポスト編集長の目からウロコの体験秘話!

第106回
この不況に必読の一冊

大和ハウス工業会長の樋口武男さんの書いた
話題の新刊「先の先を読め」(文春新書)が届きました。

hiQの読者のみなさんの中には、樋口さんの
10万部ベストセラー『熱湯経営』(文春新書)を
読んだ人もおられるでしょうが、本書は、その第2弾です。

樋口会長とは、1年ほど前に、
本書の企画編集プロデュースをした
僕の敬愛するジャーナリズムの大先輩・小石原昭さんの紹介で、
食事をご一緒させて頂いたことがあります。

とても物腰の柔らかい人ですが、
何度も不況や苦境を乗りこえ、
まさに「ぬるま湯」を許さぬ
「熱湯経営」=積極経営を率先垂範。
大和ハウス工業のV字回復を果たした、
経済界屈指の先見力と指導力に長けた人だと直感しました。

そのとき、1兆円の売り上げを達成した
樋口さんに「これからの経営の目標は?」
と伺った覚えがあります。
答えは、僕のような凡人から見ると、
ほんとうに目を見張る
遠大にして積極的なものでした。
何と「10兆円目標」と豪語されたのです。
現実に、いまや、業績は2兆円に迫る勢いですが、
まさに「先の先を読む」経営に向かって、
着々と歩を進めていることになります。

創業者のベンチャー精神を受け継いだ
樋口さんは、いま新領域開拓を引っぱる
「複眼経営」の先見実践家であることは
周知のことですが、旧来の住宅の概念を超えて、
エコ住宅、リチウムイオン電池、ロボット、
風力発電、さらには農業など次々と新事業に挑戦。
「世の中に求められる事業は必ず伸びる」――これが信念です。

その樋口さんが、今回、
「心の同行二人」と常に慕っておられる
創業者・故石橋信夫さんから受けた
数々の「複眼経営」の薫陶秘話・秘術を、
石橋さんが遺した「処世名言」「経営金言」を
ひとつひとつ解き明かしつつ
一語り部として、隈なく書き下ろした力作ですから、
この不況で意気消沈している向きには、一読を勧めます。
なんとしても読んで貰いたい
必読ビジネス哲学本の一冊です。

さて、本書は各項目が、
この不況を乗り切る、先見力と複眼力に溢れた
「ビジネス訓51の強力法則」として
巧みに構成されていますからすらすら読めます。

ちなみに、僕が面白く読んだのは
「第13章 お金がないほうが商売は儲かる」
「第30章 時間を値切れ」
「第46章 運のいい人間とつき合え」・・・
といった項目ですが、どうでしょうか?
とても興味津々な内容だと思いませんか?

続きは、また明日。


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2010年4月16日(金)

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