第131回
いまや、老子は「攻めの哲学」だ!
「おまかせ人生よ、さようなら」、そして
「老子の思想にこそ、絶望を希望に変えるヒントがある」――、
いま発売中の拙著「ガンに打ち勝つ、希望の法則50」の
「希望の法則 42」=「いま『老子』『荘子』を読む」――
この抜粋紹介の続きです。
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えー? いまさら老子・荘子? 道教?
仙人思想? 不老不死?
なんとも古色蒼然、エビデンスまったくなし・・・
などと思う人もいるでしょう。
しかし、この混沌にして不透明な時代です。
好き嫌いは別にして、
もし興味が湧いてきたら
森三樹三郎著「老子・荘子」、
窪徳忠著「道教百話」、
金谷治著「淮南子の思想」、「易の話」、
さらに、加嶋祥造著「タオ 老子」といった
入門編・文庫本を1冊でも読むとことをお勧めします。
読んでみれば、きっと、1つ2つ、
あなたにとって謎となっている縁や運、
さらに希望達成・元気長命のキーワードが見つかるはずです。
≪トキメキの起爆剤≫になることは間違いありません。
また、東洋思想の共通点や相違点も分かって、
アジアの時代といわれる、これからの時代の様子や
≪課題や答え≫も深奥から見えてくるはずです。
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どうでしょうか?
老子の思想などというと、
爺臭く、非科学的な「守りの哲学」と呼ばれ、
人生日和見主義、消極主義の権化のように
若い時は思われたものですが、
どうしてどうして、いまのように
世界や国の政治経済のシステムが次々と壊れ、
科学的と信奉された唯物至上思想が迷走するに及んで、
(医学も物理学もいうまでもありませんが)
この先行き不透明で、混沌社会になればなるほど、
「わがいのちの向上こそ至福」とする、
老子の思想が持て囃されてきたのは
面白いことと思いませんか?
僕は、いまや、老子の思想は、
まさに「守りの哲学」から、
自主実現の「攻めの哲学」として
一人一人の心の中で、
見直され始めたと思います。
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