ガンを切らずに10年延命-関根 進

再開!元週刊ポスト編集長の目からウロコの体験秘話!

第141回
再開!「生き方上手は逝き方上手」

再び、帯津良一医師VS筆者の12ページ対談=
(月刊「むすび」誌3月号掲載)、
「ときめく――生き方上手は逝き方上手」
一挙紹介の続けましょう。

「養生を続けてポックリ名人?」
「野垂れ死にするなら居酒屋の前がいい」
「精一杯生きて、ドンと死ぬ」・・・とか
いかにも“150億年の虚空生命観”を達観した
帯津医師らしいユニークな死生観が続いて、
「死ぬ」話ばかりで縁起でもネぇ――と
感じた人もいるかも知れませんが、
まだまだ、話はこれからが
帯津式の「人生トキメキ講話」の佳境です。

               *

患者の死に際に
立ち会う

関根 先生は多くの患者さん、
とくにガンの患者の生死を4半世紀に渡って、
ホリスティック医学の理念に基づいて
診てきたわけですから、
そういう死生観に辿りついたこともあって、
新しい病院をお建てになるときには
完全介護の全室個室を決断されたのでしょうか? 
死と介護の問題はいまや切り離せません。
ポックリの名人もいれば、
ジワジワとソフトランディングしていく人もいる中で、
患者さんの立場に立って、
いろいろと熟慮された?

帯津 昔、私が外科の医者のころは、
手術以外はあんまり関心がなかったんですよね。
自分が手術した患者さんが再発して
ひどくなって入院してきて、病院で死ぬことがあっても、
患者さんの死に際ということに関心なかった。
そりゃもちろん医者としての最低のことはしますけど、
手術に対する情熱ほどではない。
これは、ほんとは良くないことなんです。 

この病院を始めて、中国医学をやりだしてみると、
人の顔を良く見るようになる。
だんだん心の中がわかってくる。
それに、患者さんとふたりで
いっしょに築いていく診療が多いでしょ。
気功にしたって一緒にやる。
漢方薬だって一緒に飲むわけじゃないけど、
顔を見たり、お腹をさわったりして、
だからなんとなく患者さんと自分が
戦友のような感じになってくるんですよ。
西洋医学の手術だけをやっていた頃は、
相手は壊れた機械で、自分は修理工、
けっして一体とはならないですね。
対象がはっきり、もう少し向こうにあるわけですね。

(続きはまた明日)


←前回記事へ

2010年5月21日(金)

次回記事へ→
過去記事へ 中国株 起業 投資情報コラム「ハイハイQさんQさんデス」
ホーム
最新記事へ