ガンを切らずに10年延命-関根 進

再開!元週刊ポスト編集長の目からウロコの体験秘話!

第150回
トキメキは自然治癒力を高める

さらに、「むすび」誌3月号に掲載された
帯津良一医師VS筆者の対談――
帯津医師が尊崇する白隠禅師の
「トキメキ=丹田爆発」説の話の続きです。

               *

関根 (白隠禅師の)「夜船閑話」
(やせんかんな)を評論した人が、
臨済宗のお坊さんでも白隠禅師は
タオイズムにかなりくわしい人だといっていましたが、
タオイズムでもあんな激しいことは言わないですよね。
爆発しちゃうようなことは。
それがエネルギーの爆発、
つまり、ときめきのパワーなんでしょうけど、
不可能なことに直面しても、そこをクリアーできるパワー、
さらに超えるすごい言葉だったなという感じがしています。

*タオイズムとは、老子・荘子の思想に基づく、
無為自然の古来中国の哲学。

                  *

ときめくと
自然治癒力をあげることができる

帯津 それで入院した患者さんと、
これからどうやっていこうかと相談するんですよ。
昔は私の部屋へ患者さんを呼んで相談したのですが、
今は全部個室になって、人に聞かれる心配がないので、
私が患者さんの部屋に訪ねることにしたんです。

朝は、8時15分ごろが多いんですけど。
その頃に訪ねて、いろいろ心のもちようなんかを話し合う。
あなた、どういうつもりでやってもいいけど、
ときどき、ときめいてください。
これがいちばん免疫力を、自然治癒力をあげますよ。
患者さんによっては、
「先生はどういうときにときめくんですか」って
聞いてくるんですよ。
そのときに“カツどん”をだすんです。
私は“カツどん”で「ときめく」って。
そうするとたいていのひとは笑い出すんですよ。
玄米菜食きっちりしてる人はとくに。
玄米菜食しっかりやるのはいいけど、
「ときどき毒を食ってときめいたら」って、
こうけしかけるんです。

笑ってますけど、その時、美味しいと思ったものを食べて、
ときめいてくれたら自然治癒力、免疫力をあげるんだって
話すのですが、そうすると、まだあるでしょ?
他にはなんかありますかって。
伊那谷の加島祥造さんは、この話をすると、
「ときめき、それは女に決まってるじゃない」
あの80いくつで、あの人も元気がいいですよ。(笑)

関根 ハハハ、食欲や性欲のほかにも、
ときめきには知的な領域がありますよね。
著書を読んでいると先生の場合、
医者というより作家の領域に入っている。
僕は、よく茶化すんですが、
先生は「月刊帯津」のようなスピードで本を書いていると。
スケジュールの半分くらいを
著作と講演に割いておられるようですが、
先生は、いつも、ときめいて書いていると感じますね。
原稿を書いていて、いいことを思いつくと、
ときめいて本を出したくなる。
もう、それは先生らしい。カツどんを食ったり、
酒飲んだり、女性の話を挿入したり――、
患者とのコミュニケーションにも
作家的なサービス精神が旺盛な人だと思います。

先生はメッセージを思いついてトキメク、
患者はワハハハと笑って小爆発する。
場が盛り上がっていますね。

                  *

(続きはまた明日)


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2010年5月30日(日)

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