ガンを切らずに10年延命-関根 進

再開!元週刊ポスト編集長の目からウロコの体験秘話!

第155回
トキメキの大爆発&小爆発

「ときめきの実践養生法」とは?
「むすび」誌3月号長編対談の紹介の最終回です。

               *

関根 その中で、とくに気になったのが、
「よく噛む」――ということです。
歯を大事にしてよく噛むことを大事にする。
噛むことの非常にプリミティブな意味での
重要性をおっしゃっている。
マクロビオティックでも玄米を50回から100回噛めといっています。

僕は、一昨年、106歳で大往生された、塩谷信男医師の
「正心調息法」という呼吸法が気に入っているのですが、
あの先生も租食少食の人で、噛むということを大事にした。
今様の仙人みたいな人です。

仙人いや長寿達人といえば、
九州・福岡のf地(しょうち)三郎さんという
教育学博士、「しいのみ学園」という
障害者施設の理事長をなさっている
103歳の元気な先生がおられますが、
その著書「炎の103歳児」といった本を読んでいると、
やっぱりよく噛むことが大事だといっています。

この長寿難病といわれる時代です。
人間として、あたりまえのことをちゃんとやって、
素直に感動する、ときめくという人生って、大切なことですよね。
あんまり高邁なこと考えちゃうと返ってストレスを増す。
よく噛むっていうのはなかなかできないことですが、
唾液がいっぱい出ると免疫力を上げます。
帯津先生のやっておられる気功の世界でも、唾液を溜めて
ごくりと飲むとパワーが上がるといった教えもありますよね。

帯津 唾液を溜める。道教じゃ不老長寿の液ですしね。

関根 こうした養生の知恵は、50年100年前でしたら、
おばあちゃんの知恵として伝承されてきたんですが、
機械的な医学の全盛で衰退した。
しかし、長寿難病時代を迎えて、
またやっと今、とくに女性の間から見直されてきた。

帯津 だから、うちの道場で希望する患者さんも
女性が圧倒的に多い。
男性もそのつもりで集まってきますけどね。
始めた頃は、男性は腰を引いちゃってね、なかなか入ってこない。
女性ばっかりでやっていたことが多かったですね。

関根 そういう魂やスピリットみたいなものに
感じている男性もなかにはおりますよね。
後輩で作家の倉本四郎さんは、
僕と同じ食道ガンで先生のところに入院してね。
野口整体の名手でしたが、
先生の入院中は気功道場にも顔を出したり、
いろいろと養生の工夫に熱心でしたが、
数年前に“虚空”に旅立った。
最後に自宅に帰していただいて、
奥さんの膝の上でコトリと安らかに亡くなられた。

倉本さんも人生を全うした
「ぽっくり名人」だったなあと思いますが、
結構、自分でも養生工夫して「タワシ療法」を考案。
タワシをフライパンで揚げて
足や腰に叩くと血行がよくなると本でも推奨していました。

帯津 倉本さん、懐かしい、いい人でした。
うちの病院には、ほんとうにユニークな人生観・養生術を
心得た方が多く来られます。

関根 それぞれ、養生の工夫を凝らす、
人生意気に感ずると言うか、痛快な人って多いですね。
人それぞれに生き方、死生観はあっていいわけですが、
僕は、凡人ですから、
しょっちゅう、大爆発のときめきはないとしても、
日々、小爆発は起こしているように思います。

「一日一生」という名言もありますが、
一日一回トキメク、ひとつの小爆発、
これを「一日一メキ」と呼んでいますが、
これぐらいで行けば、この世にお役目がある限り
「元気で長生き」も続きそうに思います。

先生も、あまり「野垂れ死に」理論の方に行かないで(笑)、
今年も、多くの患者さんを元気づける、
新たなる「トキメキ理論」を連発していただきたいと思います。
先生が、大爆発していただくとみんなも喜ぶと思います。
希望がわきます。メッセージを期待しています。

どうも、ありがとうございました。


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2010年6月4日(金)

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