ガンを切らずに10年延命-関根 進

再開!元週刊ポスト編集長の目からウロコの体験秘話!

第167
ガン=逝く人、来る人

この飽食過食・長寿難病の世の中とは、
おそろしいもので、とうとう
「2人に1人がガンになる」という時代となりました。
「逝く人、来る人」といった有名人の新旧交代、世代交代の
いわゆる消息を伝える記事がありますが
ガンの世界も、えーっ? この人もと思う人が、
ガンで入院し亡くなったというニュースに驚かされます。

「逝く人」の一方で、
「来る人」=新たにガンになってしまう人の話も、
僕の周辺で多発しています。
昔は、ガンといえば、胃ガン・肺ガンが多かったのですが、
最近は、僕の罹った食道ガンの患者も
とても増えています。とくに60歳前後が要注意です。
これは、飽食過食に加えて、
働き盛りの時のストレスの荷重が
引き金になっているようです。

僕にしても
「ガンを切らずに12年延命」というわけで、
「ガンの大先輩だから、いろいろアドバイスをお願いします」と、
「来る人」=新たなガン患者の方々から、
相談をうけますが、
ガンって、大病院の検査数値で割り切るようには
なかなか簡単には「指南」できません。
それほど単純な病気ではありません。

僕の長い闘病体験でもわかりますが、
確かにガン発病は先天的な体質にも起因しますが、
多くは、その人の10年、20年、30年と重ねてきた、
生活環境や処世法、とくに、
「食生活と精神生活」が折り重なるように荷重されて
やがて爆発する=発見されるものですから、
まさに、一人ひとりの人生そのものの
「因果=ガン」というわけで、
そうそう簡単には相談には乗れないわけです。

よく「ガンは切るべきか、切らざるべきか」
「ガンは切るべきか、焼くべきか」といった記事が
マスコミを賑わしますが、
この治療の選択にしても、大病院の医師は、
とりあえず「ガンは切れば完治します」といいます。
しかし、これとて、一人ひとりの体質や
体力や年齢や症状によって
ほんとうは千差万別で、選択の決断も、
そのひとの人生そのものの選択に罹ってくるわけです。

ですから、僕の「ガンを切らずに12年」という闘病も
順風満帆に経過したというわけではなく、
検査の数値が上がって、再発や多臓器原発が疑われれば、
そのたびに医師からは「切りなさい」と勧められてきました。
しかし、僕のように退院後、
食事療法や漢方薬、そして気功法などで、
なんとか在宅洋養生で延命してきた患者は、
「いやいや、切ったり、焼いたり、叩いたりすればするほど、
ガンはわるがしこく、のさばってくるものだ」と、
だんだんわかってきますから、
いろいろと、養生法を工夫するようになるわけです。

ときには、食事療法の断食まがいのこともしたり、
夏でも、寝るときは湯たんぽをして注意したり、
鍼灸整体や呼吸法で身心の気のエネルギーを高めたり、
中国のちょっと強めの漢方座薬を使ったり・・・
僕の「ガンを切らずに12年延命」とは、
自分なりの「小さな養生工夫」を日々積み重ねて、
クリアしてきたものなわけです。

ですから、医師や医師まがいのガン・コーディネーターのように
単純に、そして安直にはガン相談には乗れないわけです。
ガン患者、それぞれの工夫が必要な時代となってきたわけです。


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2010年6月16日(水)

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