ガンを切らずに10年延命-関根 進

再開!元週刊ポスト編集長の目からウロコの体験秘話!

第172回
ストレス禍が「ガン」の引き金

会社を首になって自殺する――、
会社が倒産してガンになる――、
ちょっとしたストレスが引き金となって、
わが身が「いのちの危機」を迎える事件が
多発していると思いませんか?

拙著「ガンに打ち勝つ希望の法則50」でも
「いま老子・荘子を読む」と題して、
古伝東洋の一元論思考・無限調和思考が、
この先行き不安の時代には
ますます見直されるべきだ――と書きました。
混迷する世界情勢や環境破壊、
そして政治や経済はもとより、
一人ひとりの「いのちが行く末」が見え難い
混沌の時代となりましたから、
いったい、どんな死生観を持って生き抜けばよいのか?
患者ならずとも一人ひとりが考えさせられる時代となりました。

さて、「老子」の第50章をひも解いてみましょう。
人間の生き方・死に方のあり方がズバリ指摘されています。

「生を出でて死に入る。
生の徒、十に三有り。
死の徒、十に三有り。
人の生、動いて死地にいくもの、また十に三有り。
夫れ何の故ぞ、其の生を生とするの厚きを以てなり。」
と。

つまり、天寿を全うできるものが3割、
早く命を落とすものが3割、
生き延びることに執着しすぎて死を急ぐものが3割――
というのです。
あれこれと、目先の計らいごとにばかりに気をまわして、
ストレス禍に巻き込んだり巻き込まれたりする輩が、
あたら「いのち」を縮める、
いわば、「無駄死」しかねない――
そう警告しているわけでしょう。
これは、いまの不安の時代にも通用する警告でしょう。

先日も、僕の後輩に当たる編集者が、
60歳前にして「食道ガン」になって入院しました。
酒、タバコ、そして美食の暴飲暴食と
不規則な生活習慣が原因でしょうが、
大きな引き金は、この出版不況のリストラのようでした。
数十人もの「首切りの説得役」をやらされ、
そのストレスがたまりにたまってガン腫瘍が暴発したというのです。

僕にしても、昔、食道ガンになった原因は、
会社の老幹部との軋轢、そして退職・独立の心労といった
ストレスが大きな引き金でした。
幸いにも「養生の知恵」を授けてくれる良縁に恵まれて、
無駄死=「死を急ぐ」という禍から脱出できたわけです。

さて、不況とは目先の計らいごとに執着したがる人間を
増やしているのでしょうか?
先ごろも、「患者の気持ちを忖度もできない」連中による
不穏当な事件に巻き込まれました。
ただでさえ糞忙しいというのに、
こちらの持病・椎間板ヘルニアが悪化したと思ったら、
食道ガンの検査数値もグーンと上がって、ストレスも倍加。
急に、病院通いや法務対処など雑務が増え、
“死にそう”な目に会いました。
これは、「生命権」を脅かすゆゆしき事例と判断しました。

ま、こうした次元の低い話はともあれ、
話を冒頭の「老子」に戻しましょう。
「人間の生き方死に方」に関する「第50章」の結論は、
意訳すれば、宙身一体、心身一如のゆったりとした気持ちで、
日々「養生」に励めば必ず天寿を全うできる――
ということになります。

最近では分子生物学、免疫学、量子物理学などからも
老子の「万物調和」が
「動的平衡や波動現象」として敷衍される時代です。
「一日一メキ」=「一日一回トキメク」ような、
養生調和の積み重ねで、世の執着禍やストレス禍から、
心して身を守っていきたいものですね。


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2010年6月21日(月)

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