ガンを切らずに10年延命-関根 進

再開!元週刊ポスト編集長の目からウロコの体験秘話!

第174回
中年からの「幸福論」「幸運論」

長寿時代の「賢く生きる知恵」とは、
50代からの「人生後半の長い処世術」を
いかに統合的再設計するか――、
衣食住より「医食財」、
いわば「福禄寿」のトータルにわたって
人生後半の再設計図を組み立て治すことが
大切になってきた――という話の続きです。

「福禄寿」のトータルにわたって
人生設計を立てるには、
人それぞれの「幸福観」をどう持つか――
この基本的な考え方が、この混沌の時代には、
ますます大切となってきました。

その基本となる考え方として、
拙著「ガンに打ち勝つ希望の法則50」では、
「寿=健康・長寿こそ
≪五福≫の第一なり」と書きました。

五福とは、「福、禄、寿、安寧、考終命」という
中国の古典「書経」に基づいた
人生の幸福感の五原則ですが、
なかでも、寿=健康と長寿は「五福の第一」
「人生最大の幸福目標にすべし」という考え方です。

それでは、幸福とは、
最大の幸福感とはどんなものか?
考え方はいろいろありましょうが、
興味深い「幸福論」「幸運論」に、
明治の文豪・幸田露伴の
「三福論」という考え方がありますので、
参考にすると面白いと思います。

「三福論」とは、
露伴の『努力論』というエッセイに書かれています。
幸福な人と、不幸な人に分けて観察すると、
その幸福観に対する「志のレベル」の違いから来ると指摘。

そして、「惜福」「分福」「植福」の三福大事に考えつつ、
周到に人生設計を立てるべきだと説いているわけです。
いわば、高い志と小さな養生努力の積み重ねで
「人生の幸福」を増やす処世術をしたためた内容です。
幸運がよく巡ってくる人は、
この「三福」を実践する人だと説きます。

高度な経済環境にいながら、
心身の「病魔」「病苦」の不安に苛(さいな)まれているのが
いまの日本だとすれば、
100年前に書かれた幸田露伴の「三福論」には、
いまも十分に通用する
知恵のヒントが隠されていると思います。

続きはまた明日。


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2010年6月23日(水)

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