ガンを切らずに10年延命-関根 進

再開!元週刊ポスト編集長の目からウロコの体験秘話!

第176回
なぜ「植福」が幸運を呼ぶか?

高度な経済環境にいながら、
心身の「病魔」「病苦」の不安に苛(さいな)まれているのが
いまの日本だとすれば、100年前に書かれた
幸田露伴の「三福論」=惜福、分福、植福には、
いまも十分に通用するヒントが隠されている――
知恵のヒントが隠されている――
という話の続きです。

さらに、幸田露伴が「三福論」を説いた
名著「努力論」から幸運を呼ぶヒントを抜粋紹介しましょう。

「有福、惜福、分福、いずれも皆好い事であるが、
それらに優って卓越して好い事は植福という事である。
植福とは(略)我が力や情や智を以て、
人世(注・世の中)に吉慶幸福となるべき物質や
情趣や智識を寄与する事をいうのである。」

「世に福を有せんことを希う(=願う)人は甚だ多い。
しかし福を有する人は少い。
福を得て福を惜むことを知る人は少ない。
福を惜むことを知っても
福を分つことを知る人は少ない。
福を分つことを知っても福を植うることを知る人は少い。

けだし 稲(=米)を得んとすれば
稲を植うるに若(し)くはない、
葡萄(ぶどう)を得んとすれば葡萄をを植うるに若くはない。
この道理を以て、
福を得んとすれば福を植うに若(し)くはないのである。」

どうでしょうか?
いやいや、この世知辛い世の中に、
「惜福」だ「分福」だ、ましてや「植福」などと、
悠長なことを言っていられないよ――と
いう人もいるかも知れません。

しかし、これからは老若男女が仲良く過ごす
「長寿時代」、いや「長寿病弱社会」です。
僕は、幸田露伴の「努力論」から
「三福論」を読んで、これからの処世の知恵、
実践努力の知恵を次のようの
勝手に解釈してみました。

働き盛りの30代、40代になると、
「少欲知足」ということもだんだん分かってきて、
「惜福」の境地に立つ人も多いと思います。
そして、50代、60代で、
心身に余裕が出て「分福」の心得も付く。
さらに、僕も70歳になりましたが、
晩年になって孫たちが増えるにつれ、
やっと、身にしみて
「植福」の心得がついてきたように思っています。

あなたはどう考えますか?


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2010年6月25日(金)

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