ガンを切らずに10年延命-関根 進

再開!元週刊ポスト編集長の目からウロコの体験秘話!

第180回
あなたの「寿命」の持ち点は?

あと「寿命」がどれくらいあるのか?
といった話は、じつに湿っぽい、物淋しい、
元気の出ない話に聞こえがちです。
しかし、誰にでも公平に「寿命」は来ますから、
「思い切りの人生」「納得の人生」を歩めれば、
それに越したことはありません。

病気に苦闘している人だけでなく、
幸運にも元気に暮らしている方でも、
長い長い人生設計を立てるには、
ただ、目先の計らいごとに一喜一憂するのではなく、
ときに「死を見つめつつ、生を思い切り楽しむ」――、
こうした広い生命観や人生観を持つことが、
ますます大切になってきた・・・、
僕も、おかげさまでガンを切らずに「延命12年」、
幸運にも70歳の山坂を越えさせて貰い、
こうして「人生のオツリをゆったりと楽しむ」という
游息の気分に包まれはじめたことは、
とても有難いことだと思っています。

そんなことを考えているときに、
久々に、僕の主治医の帯津良一医師の新著が届きました。
題して「生きるも死ぬもこれで十分」というタイトルの本です。
まえに、このコラムでも
先生の名著「ぽっくり名人」という本を題材にした
「ときめく〜生き方上手は逝き方上手」という、
対談を全文掲載したことがあります。

これは、僕が毎月連載コラムを書いている
「むすび」という月刊誌で、
巻頭12ページにわたって大特集された、
帯津先生との対談です。
(拙著「ガンに打ち勝つ 希望の法則」50」)にも
一部抜粋掲載しました)

今回の本も、帯津医師の持論である、
死後の世界=無限の「虚空」(こくう)を意識しつつ、
「生きて十分、死んで十分」とする
「人生の旅」を大いに楽しもう――
「人、それなりにいきいきと生きよう」という――、
いかにも先生らしい、
ときめきの「攻めの人生訓」を綴ったもので、
なかなか奥の深い内容です。

ざっと、気になる目次の項目をあげると、
以下のような感じです。

●「ときめき」値の高め方
 ―遠足を楽しみに待つ心境
●「それなりに」の生き方
 ―数字にだけにとらわれていると
●病気は悪いことだけではない
 ―天の配剤に感謝
●一日一日「日めくり」で生きる
 ―真摯に受けとめ、きちんと完結させる
●思わぬ助けがあって危機を脱する
 ―高い志をもって本音で生きる
●「戦略」と「戦術」の違い
 ―戦うか折り合うか
●ちょっと先を歩く人
 ―折に触れて死について考える
●逆転満塁ホームランを打つためには
 ―トキメキが生む可能性

・・・・・・・、どうですか?
いかにも、半世紀にわたって、
真摯に難病患者の「死」と向き合い、
また、最近は奥様との「別れ」を体験された
帯津医師らしい「一元的な死生観」に溢れた
人生読本だと思いませんか?

そして、僕は、
「寿命の持ち点――死を見つめると人は変わる」
という項目がとくに興味をひかされました。

続きはまた明日。


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2010年6月29日(火)

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