ガンを切らずに10年延命-関根 進

再開!元週刊ポスト編集長の目からウロコの体験秘話!

第181回
「寿命」の持ち点をどう使うか?

「寿命」=「死」――、
「寿命」を考えよう――などというと、
「最後の断末魔」を考えるといいますか、
多くの人が湿っぽい、抹香臭い話と思いがちですが、
僕のように、曲がりなりにもガンで「死」を意識しつつ
幸運にも「いのち長らえた患者」にしてみると、
ますます「いのちの不思議」といいますか、
「生命の神秘」ということに心が向かい、
「寿命」を考えることは、
じつは、「死」ばかりか「生」の神秘について考えることだ――
ということに気がつきますから、面白いものですね。

こうした凡人にしても
「生老病死」をトータルに考えつつ、
日々をゆったりと過ごす「幸運と心境」を
得ることができたわけですから、
いまでは、心底、「ガンさん」には感謝しているわけです。
僕にとって、ガンはまさに「災難」「天災」を超えて
ありがたい「天命」「福音」を
いくつももたらしてくれました。

さて、前回の新刊紹介の続きです。
帯津医師の近著「生きるも死ぬもこれで十分」では、
人生の設計を自然に、いや、「それなりに」
積極的に工夫しようと唱えておられますから、
読むと、「死」を前にして、落ち込むどころか、
勇気と希望の生命エネルギーが
そこはかとなく溢れてきますから、
不思議な本です。
ぜひ皆さんも読んでください。

とくに、この本で、僕が興味を抱いたのは
「寿命の持ち点――死を見つめると人は変わる」
という項目です。

               *

●寿命の持ち点――
人に寿命というものがります。
ある人は100歳まで生き、
ある人は50歳で亡くなります。
寿命というのは、その人が生まれてくるときに、
天から授かってくる点数のようなものではないでしょうか。

しかし、この持ち点は、
生き方によっては減点される場合があります。
本来は9点という高い持ち点を持っていたように
無茶な生活をしたために
5点になってしまったという人もいるはずです。

ただし、どんな摂生しても、
持ち点以上は生きられないということも
決まっているのではないかと思います。

となると、いかに減点を少なくした上で、
持ち点を十分に生かしていくかが大切です。(略)

               *

どうですか?
あまり、生だ、死だ、死生観だと、専業の学者のように、
眉間にしわを寄せて深刻に考えるのではなく、
「寿命」って本当に不思議で面白い――、
だから「それなりに」「思い切って」過ごしていこう。
こんな気分が、「一日一メキ」で、
日々をゆったりと過ごす極意ではないでしょうか?


続きはまた明日。


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2010年6月30日(水)

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