ガンを切らずに10年延命-関根 進

再開!元週刊ポスト編集長の目からウロコの体験秘話!

第183
機械と人間の「寿命」は違う

帯津良一医師の近著
「生きるも死ぬもこれで十分」の紹介から、
あなたの「寿命」の持ち点をどう使うか?――
という話の続きです。

ちなみに、最新の量子力学では、
全ての物質やエネルギーは
「粒子と波動」の二重の性質を持つと分析しています。

また、先日、いま人気の
分子生物学者の福岡伸一さんの本
「動的平衡  生命はなぜそこに宿るのか」を読んでいたら、
生命体とは「静的に分解できない」もので
「動的平衡(dynamic equilibrium)」状態にあるものだ――
と説いておられました。
「生命の分子はプラモデルのような静的なパーツではない」
「生命を『部品の集合体』という物質レベルでのみ考えると
時間の重要性を見失ってしまう。(略)
ある部品を差し替えれば、(略)
特別な効果が期待できるという機械論的な思考で
生命を捉えてしまう落とし穴も、ここにある」として、
生命の分子とは、絶え間ない食物摂取によって
「置き換え」を繰り返す、
自然環境の流れの中に「淀んで」いるものだ・・・
と指摘しています。

ご存じの人も多いでしょうが、
免疫学の権威・安保徹教授も
「健康の秘訣は、交感神経と副交感神経、つまり、
自律神経の“バランス”を計ることだ」と唱えられます。

「生命体」とは、
こうした先駆的科学者の
探求・分析の通りなんですね。
機械部品のように単純に割り切れるものではありません。

いまさら、古代ギリシャの医師・ヒポクラテスや
古代中国の哲学者・老子が唱えた、
「生命のバランス調和論」を
持ち出すこともないでしょうが、
やっと、先進科学でも、
「生命体」=「エネルギーの調和活動体である」
と認められてきたわけです。

また、僕の敬愛するマクロビオティックの始祖・桜沢如一の
「宇宙の秩序」や「西洋医学の没落」といった
名著をひも解いてみましょう。
とっくの昔に、
生命体とは「宙身一体の“陰陽の調和”に
秩序づけられているものだ」と看破され、
「生命を機械論で割り切る西洋医学の臓器治療」
についても、少々乱暴な言い回しですが、
“骨折り損のくたびれ儲け”と断罪しています。

人間の「寿命」とは、微妙に動的調和に富み、
機械の「寿命」のように単純静的には
割り切れるものではない――、
機械と人間の「寿命」は違う――
ここに気づくことが、死を見つめつつ、
元気に過ごす秘訣なのでしょう。

(次回に続きます)


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2010年7月2日(金)

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