ガンを切らずに10年延命-関根 進

再開!元週刊ポスト編集長の目からウロコの体験秘話!

第197回
景気と元気は≪花見酒≫から

明治大学教授・斉藤孝さんの260万部ベストセラー、
「声に出して読みたい日本語」シリーズの第6弾、
「人生を祝祭する言葉」という新刊が送られてきた――
ときには、人生を「お祭り」にしよう、
日々、心に「トキメキ」のエネルギーを高めよう――
という話の続きです。

「人は喜びにあふれると、声が出る。
身体の裡に蓄えられていたエネルギーが
声になってあふれ出す。(略)
祭りの『ワッショイ!』という声は、
まさに身体と宙をゆさぶる祝祭の響きだ。(略)
『求めよ、さらば与えられん』という言葉にあるように、
求めていれば、ささやかなものでも祝祭となる。(略)」

と、著者の斉藤孝さんが
「はじめに」で書いておられましたが、
人生を「お祭り」にして楽しんぢる先輩先達は
僕のまわりにもたくさんおられます。

この人気コラム・hiQの主宰者である
邱永漢にしても86歳にして元気溌剌。
まさに日々、「お祭り」のエネルギーを高める名人ではないかと、
僕は、いつも感嘆しています。
世界各地に投資考察団を率いて、
世界の「経済の流れ」「お金の流れ」を探るばかりか、
毎月、毎年、新たな起業を各地で立ち上げていることは
皆さんもご存じのとおりです。

ちなみに、僕が現役の週刊誌編集長のころ、
いつも印象に残っている邱さんの金言は
「景気と元気は≪花見酒≫から」という
まさに、世の中を「お祭り」にする、
いまでいえば「サプライズ」させる元気キーワードでした。

もちろん、そのころの日本も、円高や
欧米からのバッシングに苦しみましたが、
着実に経済を成長させ、邱さんのご託宣通りに、
世界に「元気のタネ」、いや、「お祭りのタネ」を
撒いていたわけです。
ですから、お蔭で、僕の雑誌も、
1号あたり「販売100万部、広告1億円」という、
いまの出版不況から見たら
「目を見張る」ような元気の溢れる勢いを呈していました。

ところで、先日も、hiQの読者の質問に、
邱永漢さんがいかにも邱さんらしく
エネルギッシュな答えを返しておられました。

Q=「邱さんの絶え間ないエネルギーや着想の豊富さは
いったいどこからくるのですか」

A=「人間は生きている限り
自分が面白いと思ったことをやればいいと思います。
例えば生活のために時間を売るような仕事をやって
1日に時計を30回ぐらい見るんじゃ
つまらないんじゃないでしょうか。(略)
私の場合は世の中がどう移り変わっていくかに
興味を持っておりますので、
そのためにいつも好奇心を燃やしています。(略)
自分が面白いと思うことをやることですよ。」

もちろん、資源共有、環境保護、南北協調の
時代を迎えた今の時代です。昔とは
元気のエネルギーの発揚法が違ってくるわけですが、
一人一人のこころに「お祭り」を抱くことが「元気の源」だ――
この鉄則は変わらないでしょう。

いまは、あまりにも「お祭り」「サプライズ」「ときめき」
といったキーワードが少ないと思いませんか?


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2010年7月16日(金)

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