ガンを切らずに10年延命-関根 進

再開!元週刊ポスト編集長の目からウロコの体験秘話!

第200回
まど・みちおさんの「いのちの詩」1

僕の主治医の帯津良一医師から届いた
新刊「定年から輝く生き方」と同時に、
もう一冊、素敵な本を読んだ――
それは童謡「ぞうさん」で有名な100歳の詩人
まど・みちおさんの「いわずにおれない」という詩文集で、
これまた「宙身一体のエネルギー」を高揚させてくれる
素敵な本だった――という話の続きです。

まど・みちおさんといえば、
「ぞうさん」や「やぎさんゆうびん」
「一ねんせいになったら」という
戦後を代表する童謡の詩人として
知らない人はいないでしょう。

平成21年11月16日には100歳。
じつに直感的に分かりやすい言葉で
「いのちの不思議」を表現し続け、
身の回りの小さな発見から哲学的な思索まで
きらめくような詩をたくさん残しています。

僕が、最近手にした、まど・みちおさんの本は
「いわずにおれない」という文庫本ですが、
その名作と、90歳を超えて「いのちの輝き」に満ちた
日々の思いを淡々と語る内容です。
「いのちの輝き」「宙身一体のエネルギー」といった話になると、
どうも、古今東西の哲学書や宗教書を援用して
難しくこねくり回す、理屈っぽい本が多いものですが、
まどさんの詩や文章を読めば、
自然のまま、当たり前の感性を大事にすることが
いかに生きがいにつながるか? 
それがトキメクように伝わってきますから
誰しもが驚くはずです。

僕などは、ついつい面倒がって、
「宙身一体のいのちのエネルギー」を高めよう――
などと、粗雑な文章を書いてしまいますが、
さすが、100歳にして「いのちに輝いている」詩人です。

たとえば≪頭と足≫という詩を読んでみましょう。

「生きものが 立っているとき 
その頭は きっと
宇宙のはてを ゆびさしています(略)
けれども そのときにも
足だけは 地球の 同じ中心を指さしています
おかあさん・・・
と 声かぎりに よんで
まるで とりかえしのつかない処へ
とんで行こうとする 頭を
ひきとめて もらいたいかのように(略)」――、

どうですか? こころにズシンと響く、
きらめく言葉が散りばめられていると思いませんか?

「おならは えらい
でてきたとき きちんと あいさつする(略)」――、

これも唸ってしまう詩ですね。
こうした”いのちの不思議”を見つめた文章とは、
屁理屈を超えています。

僕もいろいろ、いのちの関わる本や
詩を読んでいますが、これほど、
心にズシンと響く作品には出会いませんでした。

(続きはまた明日)


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2010年7月19日(月)

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