ガンを切らずに10年延命-関根 進

再開!元週刊ポスト編集長の目からウロコの体験秘話!

第202回
なぜ、食道ガンは恐いか?

「食道ガンは、日本人がなりやすく、
毎年1万人以上が亡くなっている」といわれていますが、
最近、この問題を取り上げたのが、
NHKの人気番組「ためしてガッテン」です。
「ためしてガッテン」は、ガンの仕組みや、
原因不明の難病に焦点を当てて、
クイズ形式と図解で、じつに分かりやすく解説してくれるので、
ファンは多いと思います。

さて、6月30日放映では
「リスク(危険度)77倍!食道がん なる人・ならない人」
と題して特集されたものですが、
とくに、50代、60代になぜ食道ガンが日本で増えているか?
なぜ、食道ガンが発見されにくいか?
そして、なぜ、食道ガンが恐いか?について
解明したものですから、見ていなかった人と一緒に、
僕が罹った食道ガン克服体験と合わせて考えてみたいと思います。

食道ガンはなぜ恐いか?
なぜ、毎年、1万人もの人がなくなるのか?
その理由は、以下のようなことがあげられます。

1.食道という臓器は、心臓や肺といった生命中心臓器の
  奥に位置していて、手術の成功率が極めて低い。

2.食道の薄い膜の裏側には、リンパ腺がたくさん走っており、
  ガンがリンパ転移して、ガンが全身の臓器に回りやすい。

3.食道ガンはX線や内視鏡検査でも早期発見が難しい。

1の「食道ガンの手術成功率は極めて低い」ということについては、
今回の「ためしてガッテン」では触れられませんでしたが、
これについては、拙著「ガンを切らずに10年延命」
「ガンに打ち勝つ、希望の法則50」に詳しく書きましたので、
もし、「食道ガン、切るべきか切らざるべきか」について
悩んでいる方がいたら、この本を熟読してみてください。

さて、今回の「ためしてガッテン」という番組では、
「食道ガンはなぜ恐いか」について、
上記の2と3から探索した内容で、
「食道ガンになりやすい危険度は77倍!」
という結論を出したのです。

もう少し詳しく紹介すると、
食道ガンの最大の原因は「タバコ」にもあるが、
最大の原因は「酒」にあり――というデータです。

アルコールを飲むと、体内に
「アセトアルデヒド」という発ガン物質が発生し、
胃や腸などでは、これを防御する「酵素」が活躍するが、食
道の場合はその機能が少ない――
これは、2009年に
WHO(世界保健機関)でも認められた――というのです。

もう少し、具体的、アセトアルデヒド(発ガン物質)
の「分解不能率」を日本酒に換算して数字で表すと、
●酒1合=1倍――とすると、
●酒2号=6倍
●酒3号=11倍となり、
とくに、酒を飲むとすぐに顔が赤くなる、
本来は、酒に弱いタイプなのに、
だんだん酒に鍛えられて飲むようになる――こうした人は、
たとえば、毎日3合飲んだ場合では、
酵素が1/16しか働かないため、リスクが急上昇。
「食道ガンになりやすい危険度が77倍になる」と、
結論付けているわけです。

そして、アセトアルデヒド(発ガン物質)の
分解率の低い体質で、
酒を飲むとすぐ顔が赤くなる「酒に弱い人が日本人」には
4割もいるのだそうです。

さて、あなたは、どのタイプでしょうか?


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2010年7月21日(水)

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