ガンを切らずに10年延命-関根 進

再開!元週刊ポスト編集長の目からウロコの体験秘話!

第203回
食道ガン=酒で赤くなる人は要注意

「食道ガンに罹る危険度77倍!
特に飲酒すると顔が赤くなる、
もしくは飲み始めた頃に赤くなった人は要注意」
「アセトアルデヒド(発ガン物質)が
大量に作り出されてしまうためだ」
という、先日のNHK人気番組
「ためしてガッテン」の話の続きです。

このデータは、昨年、
WHO(世界保健機関)でも検証されたものを
土台に構成されているようですが、
「アセトアルデヒド(発ガン物質)が
大量に作り出されてしまうため
特に飲酒すると顔が赤くなる、
もしくは飲み始めた頃に赤くなった日本人は要注意」という話は、
すでに、このコラムで8年前に、
厚生労働省の「がん研究助成金研究」(平成12年)の報告をもとに
紹介しました。

覚えている方も居られるでしょうが、
ちょっと再録しておきましょう。
別に、「NHKより先に報道した」などと、
自慢話をしたいからではありません。
とくに、経済成長期に、お酒を飲んでビジネスの
コミュニケーションを図ってきた働き盛りの20代、30代が、
いま定年前後の団塊の世代であり、
50代、60代に「食道ガン」に罹るケースが
激増しているからです。

その記事は、このコラムの第1弾シリーズ
「気がつけばあなたもガン」の第22回に掲載されたもので
≪顔が赤くなる酒飲みタイプは
「イッキ飲み」をやめた方がよい?≫と題するものでした。

               *

「酒は飲めるが顔が赤くなる。
いわゆる酒に弱いタイプだから食道ガンに罹ったのでしょう」
僕の遺伝子ドッグによる体質診断の結果はこうでした。
とくに日本人の場合、酒に強いか弱いか?
次のような3種に分けられるようです。

A.酒に強いタイプ
B.酒は飲めるが顔が赤くなる酒に弱いタイプ
C.酒に弱く、飲めないタイプ

僕の場合はBタイプ。
これは日本人に40%もいるそうですが、
顔を赤くしながらも粋がって、
酒を飲みすぎたのが、食道ガンの原因の1つというわけです。
僕のように、食道ガンのリスク因子を持つタイプの体はというと、
ALDH2が欠損している状態をさすようです。

これは、平成12年度の厚生労働省の
「がん研究助成金研究」でも
さまざまな報告があがっています。
「男性飲酒者ではALDH2ヘテロ欠損で食道ガンは11倍、
 頭頸部ガンは6倍リスクが上昇する」
「さらに飲酒で顔が赤くなるタイプの人の
食道ガンリスクは94倍になる」
というではありませんか。(略)

               *

8年前のこのコラムに出てくる、
「ALDH」が、発ガン物質のアセトアルデヒドを
酢酸に代謝する「アルデヒド脱水素酵素」のこと。
ALDH1とALDH2の2つのアイテムがあるわけです。

(続きはまた明日)


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2010年7月22日(木)

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