ガンを切らずに10年延命-関根 進

再開!元週刊ポスト編集長の目からウロコの体験秘話!

第204回
食道ガンの危険度=日本人44%?

先日のNHKの人気番組「ためしてガッテン」で、
「毎年、1万人が食道ガンで亡くなっている」
「食道ガンが50代、60代に急増している」
「食道ガンに罹る危険度77倍!
特に飲酒すると顔が赤くなる、
もしくは飲み始めた頃に赤くなった人は要注意」
「その原因はアセトアルデヒド(発ガン物質)が
大量に作り出されてしまうためだ」という、
ちょっとショッキングな特集が放映された――、

そして、食道ガンと「アセトアルデヒド」の関係は、
このコラムでも、≪顔が赤くなる酒飲みタイプは
「イッキ飲み」をやめた方がよい?≫と題して、
すでに8年前に報告していた――
という話の続きです。

               *

≪顔が赤くなる酒飲みタイプは
「イッキ飲み」をやめた方がよい?≫
ではALDH2とはなにか?
お酒を飲んで、アルコールが体内に入ると、
アセトアルデヒドに分解されますが、
アセトアルデヒドという分解物質は極めて毒性が強く、
顔面の紅潮、頭痛、吐き気、頻脈などの
不快な症状を引き起こし
悪酔い・二日酔いの原因といわれています。

さらに、このアセトアルデヒドを分解するのが、
アルデヒド脱水素酵素(ALDH)です。
1型と2型がありますが、血中の濃度が低い時には、
まず2型(ALDH2)が活躍します。
ところが、日本人の場合、約40%がALDH2の働きが弱い。
「低活性遺伝子体質」でお酒に弱い人は
このアセトアルデヒドという毒素が体内血中に溜まり、
食道ガン、咽頭ガンのような上皮性ガンを併発するそうです。

さらにもうひとつ興味深い研究も報告されています。
ALDH2の不活性なタイプは、
実はモンゴロイド系にしか存在しないようなのです。
日本人44%、中国人41%、韓国人28%と言われ、
欧米人ではみられません。
このタイプの人は、ごく少量のお酒でも、
気分が悪くなり、毒素が蓄積されるといいますから大変です。
やはり若き日のお酒のイッキ飲みなどは
ガン予防のためにも慎んだほうが良さそうです。

               *

とくにいまの中高年は、若い時期に、酒に煙草に、
そして過食美食という生活習慣にさらされてきましたから、
加齢によって免疫力がさがるにつれて
各種のガンに蝕まれる危険をはらんでいるわけです。

しかし、困ったことに
ガンは「切る、叩く、焼く」といった
機械修理のような西洋医学一辺倒の治療では
なかなかうまくいかないということも
多くの人たちが実感してきました。

というわけで、行政サイドはもちろん、
医師も病院も盛んに「早期発見」「早期検査」を
強力に進めるようになりましたが
とくに、食道ガンは手術も難しいばかりか、
「早期発見」も難しい――、というのです。

というわけで、先日のNHK「ためしてガッテン」では、
「食道ガンの早期発見法」についても取り上げていましたので、
また明日、紹介しましょう。


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2010年7月23日(金)

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